
1日から開院する金沢医科大学氷見市民病院=氷見市幸町
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氷見市民病院を公設民営化した「金沢医科大学氷見市民病院」が一日、開院する。経営
が悪化した自治体病院の指定管理者として、私立の医科大が経営に取り組むのは、全国で
も初めてのケースであり、常勤医師三十六人を配置し二十五の診療科を開設する。
氷見市と金沢医科大が結んだ基本協定では、指定管理の期間は二十年間で、二十四時間
三百六十五日の救急医療や、へき地巡回診療を継続する。
また新たに土曜日の診療を行う。稼働病床数は二百五十床だが、看護師の不足で当面、
約二百床の運用となる。
氷見市民病院からは富大三人、金大七人など十二人の常勤医師が残った。金沢医科大の
二十一人、自治医大の一人、研修医二人が新たに常勤医師として加わり、医師は全体で五
人増えた。
医師派遣を充実させるため、金沢医科大と金大、富大のほか、福井大、自治医大を加え
た大学連携協議会を四月中に発足させる。
市は四月から、市役所内に病院事業管理室を設け、金沢医科大と協力して、病院運営に
ついて協議し、二年後の開院を目指す新病院の建設準備を進める。一日は同病院で開院記
念式典が行われる。