◇甲子園への情熱うせず--高嶋仁監督(61)
「監督を辞めても、試合を見に行きたいよ。あの雰囲気がたまらなく好きでさ」。甲子園を愛し、甲子園に愛され続けてきた。智弁学園(奈良)時代を含めて、今春のセンバツで通算26回目の甲子園となる。「選手のおかげです」が口癖だ。
昨春に教職から離れたが、練習のある日はいつも昼前には学校に来る。グラウンド整備に道具の修理に「忙しいよ」と笑う。グラウンドに選手たちが姿を現すと、「しっかり授業を受けとるか」などとたわいのない会話を交わしながら、健康状態を確認する。
「元気ないな。風邪でも引いてるな」と話していた選手が、次の日に休んだ。その目の確かさに驚かされる。「人数少ないからね。それくらい分からないとやってられませんよ」。謙虚さの中に、監督としての強い自負がある。
センバツ開幕まで残り1カ月を切った。ノックバットを握る手には力が入り、怒鳴り声が飛ぶこともしばしば。「智弁に来たから、甲子園に行けるのと違う。智弁に来て、よそより一生懸命練習したから甲子園行けるんや。勘違いしたらあかん」。甲子園への熱い情熱はうせない。きっと、選手たちとつかむ「感動」が待っている。(おわり)
毎日新聞 2008年2月27日
ヤクルト | 10−2 | 巨人 | 終了 |
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中日 | 4−0 | 広島 | 終了 |
阪神 | 7−0 | 横浜 | 終了 |
楽天 | 3−1 | 日本ハム | 終了 |
西武 | 5−1 | ソフトバンク | 終了 |
ロッテ | 1−4 | オリックス | 終了 |