◇一球一球に思い込め--芝田崇将投手(2年)
6人いる投手陣を引っ張るチームの大黒柱。「投げて抑えるだけがエースの仕事じゃない」。1年の夏、2年の夏と甲子園のマウンドに立った経験がそう言わせる。「新しくなった自分を見せたい」
神戸市出身で、小中学校では投手として県大会優勝を経験。しかし、昨秋の公式戦では「今までに経験したことのない不調」を味わった。「力みすぎて試合を作れなかった。気持ちの弱さも痛感した」。投球フォームを修正すると同時に「周りに信頼されて、チームの勝利に貢献できてこそのエース」と思いを新たにした。
親元を離れて暮らすようになって、両親のありがたみや、常に助言してくれる指導者からの支えが、肌で感じられるようになった。「僕にできる恩返しは甲子園で勝つこと以外にない。結果を残したい」。一球一球に思いを込め、3度目のマウンドに立つ。
◇チーム支える堅守--大畑勇外野手(1年)
「イサムー」。練習中、先輩からよく声がかかり、かわいがられる。「5人兄弟の末っ子で、常に周りに人がいる中で育ってきたからですかね」。だが、チーム最小の164センチ、60キロの小柄の体には抜群の運動神経が備わっている。秋の公式戦で7試合に出場して無失策。堅守でチームを支えた。
田辺市から約2時間かけて通う。「練習でくたくたになった後はつらいけど、家であったかいご飯が待っているので平気です」。長い通学時間に小説を読む楽しさも見つけた。
昨年12月に腰を痛めた。送球することもできない激しい痛みに「センバツでベンチに入れないかも」と弱気になったが、父親に「そんなマイナス思考でどうするんだ」と言われ目が覚めた。「焦りはありますけど。しっかり治療して間に合わせます。甲子園で行進したいんです」。プラス思考で準備中だ。
毎日新聞 2008年2月18日
ヤクルト | 10−2 | 巨人 | 終了 |
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中日 | 4−0 | 広島 | 終了 |
阪神 | 7−0 | 横浜 | 終了 |
楽天 | 3−1 | 日本ハム | 終了 |
西武 | 5−1 | ソフトバンク | 終了 |
ロッテ | 1−4 | オリックス | 終了 |