◇チーム一努力家--田甫淳外野手(2年)
練習の始まる午後2時半ごろ、着替えを素早く済ませて誰よりも先にグラウンドに飛び出していく。「人が5分で着替えるなら、3分で着替える。残りの2分の分しっかり体をほぐせるから」。後輩たちもその姿を見て「田甫さんはチーム一の努力家です」。
昨夏の甲子園でボールボーイ。坂口真規選手(2年)が同点本塁打を放った瞬間「思わずガッツポーズが出かかったけど、中立の立場なので慌てて手を引っ込めました」と苦笑い。沸き返るベンチを眺めることしかできず、悔しさを味わった。
新チームで中堅に定着。打順は7番ながら、昨秋の公式戦ではチーム2位の14打点を挙げた。高嶋仁監督も「彼が打つとムードがよくなるんです」。
全体練習の後も、家に帰ってからもバットを離さない。「まだまだ下手くそ。甲子園でも闘志むき出しのプレーがしたい」
◇期待の右本格派--門口建延投手(1年)
181センチの長身から投げ降ろす速球の威力が増し、成長著しい右の本格派。練習でも上級生を相手に力のこもった直球勝負を繰り広げる。「いいもの持ってますよ」と高嶋監督は期待を寄せている。
好きなプロ野球選手はソフトバンクの斉藤和巳投手。「あのゆったりしたフォームが理想」と言う。今の自分の課題は「力まずに投げること」。斉藤投手の投げる姿を写した連続写真を見ながら、自宅でも鏡の前でフォームのチェックに余念がない。「難しいですけど、近づきたい」
父親も元高校球児で、耐久高で甲子園を目指していた。息子のセンバツ出場を喜ぶ姿を見て、「今まで野球をやってこられた感謝の気持ちをプレーで返したい」と語る。ブルペンで、構える捕手のミットをじっと見つめる。その瞳は、甲子園のマウンドでも打者をまっすぐ見据えているに違いない。
毎日新聞 2008年2月14日
ヤクルト | 10−2 | 巨人 | 終了 |
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中日 | 4−0 | 広島 | 終了 |
阪神 | 7−0 | 横浜 | 終了 |
楽天 | 3−1 | 日本ハム | 終了 |
西武 | 5−1 | ソフトバンク | 終了 |
ロッテ | 1−4 | オリックス | 終了 |