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TBSが会津若松市に謝罪 番組問題「心情に配慮欠いた」 '08/4/1

 東京放送(TBS)系テレビ局が放送したクイズ番組で、福島県会津若松市の鶴ケ城が戊辰戦争時に落城した原因を「城が不衛生だったから」としたのは不快だとして、市などが訂正と謝罪を求めていた問題で、TBSは三十一日、菅家一郎会津若松市長などに「結果的に会津若松市の方々の心情に配慮を欠くことになった」と謝罪した。

 番組のプロデューサー二人が情報制作局長名の回答文を市などに持参した。それによると、城明け渡しの原因として物資が枯渇していたことなどは文献などで認識していたが「バラエティークイズ番組ということもあり、専門家と相談し、ふん尿が城内にたまっていたことを正解とした」と説明。「不快な思いにさせることは本意ではなく深くおわびする」としている。

 また番組の司会者が「旧幕府軍が城から逃げ出した」と表現したことも「不適切だった」と謝罪した。

 市長は「回答は一定の評価ができる」としたものの「事実認識が違う。回答をもって終わりとしているのは納得がいかない」と話したという。TBS広報部は「話し合いを続ける」としている。

 番組は二月に放送された「歴史王グランプリ2008まさか!の日本史雑学クイズ100連発!」。市は「すべての会津人の心情を踏みにじるもの」と抗議文を送っていた。




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