【北京=佐藤賢】日中両政府は31日、北京で防衛次官級協議を開き、中国海軍と空軍のトップが年内に訪日するなど防衛交流の拡大で合意した。国連平和維持活動(PKO)での日中協力を検討していくことでも一致。日中の防衛当局間の緊急連絡体制を整備するため4月に作業部会の初会合を開くことを申し合わせた。石破茂防衛相の年内訪中も確認した。
日本から増田好平防衛次官、中国から人民解放軍の馬暁天副総参謀長らが出席した。増田氏はチベット自治区ラサでの大規模騒乱に関して「平和的な解決を強く期待している」と表明。馬氏は「チベット問題は宗教問題ではなく、ダライ・ラマ勢力が画策した政治問題だ。中国政府は社会の安寧を維持する能力と責任がある」と強調した。(00:20)