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ダンブルドア校長は「同性愛者」 ハリ・ポタ著者明かす
【ロンドン=木村正人】世界的ベストセラー「ハリー・ポッター」シリーズの著者、J・K・ローリングさん(42)が「主人公ハリーの通う魔法学校のダンブルドア校長は実は同性愛者だった」と明かし、世界中のファンに波紋を広げている。
英BBC放送などによると、ローリングさんは同シリーズの宣伝のため19日、米ニューヨークのカーネギー・ホールでサイン会を実施。完結編の第7巻「ハリー・ポッターと死の秘宝」の朗読を終えたあと、会場からの質疑に応じ、「愛の力を信じるダンブルドア校長に恋の経験は」と問われ、「実は同性愛者だった」と答えた。
会場は一瞬、沈黙したが、すぐに拍手喝采(かつさい)に包まれ、ローリングさんは「ダンブルドアは昔、悪い男の魔法使い、グリンデルワルトに恋をした。2人はその後、戦わなければならず、恋は悲劇に終わった。恋は少なからず皆を盲目にする」と語った。
この発言について、同性愛団体は「子供に同性愛への理解を深めてもらういいきっかけになる。小説にもそう書いてほしかった」と歓迎。一方、校長の過去に関心を寄せてきたファンサイトでは「頭が混乱している」などの書き込みが相次いでいる。来年12月公開予定の映画第6作「ハリー・ポッターと謎のプリンス」で同性愛者のダンブルドア校長がどう描かれるか早くも関心が高まっている。