北海道・陸上自衛隊真駒内駐屯地で、日本の国土を守り続けてきた戦闘車両が引退
北海道の陸上自衛隊真駒内駐屯地で31日、半世紀近く日本の国土を守り続けてきた兵器がひっそりと引退した。
通称「マメタン」と呼ばれた戦闘車両の内部は、機械油のにおい、そして、計器類のレトロな感じ、どれをとっても長年の活躍が染みついている。
31日に引退したのは、陸上自衛隊の戦後初となる国産戦闘車両「60式自走無反動砲」。
戦車によく似た形から、通称「マメタン」と呼ばれ、1961年の配備以来47年間、全国の部隊で使用されてきた。
しかし、老朽化や新たな兵器の導入などが進み、2008年で最後を迎えた。
札幌市南区の陸上自衛隊真駒内駐屯地に残ったのは、全国でも最後の車両で、長年乗り続けてきた隊員は最後の別れを惜しんだ。
隊員は「乗り慣れた車だったんで、これがいよいよなくなるって思うと、やっぱりほんと、寂しいです」と語った。
北の大地を守り続けてきた歴史的な戦闘車両は、防衛のハイテク化が進む中、31日、ひっそりとその役目を終えた。
(03/31 13:20 北海道文化放送)