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デモ行進:「牛乳をもう一杯飲もう」酪農家ら220人、鳥取で消費拡大訴え /鳥取

 牛乳の消費低迷と餌代の値上がりを打破しようと、県内の酪農家ら約220人が29日、消費拡大を訴え、鳥取市内でデモ行進した。

 県酪農民連合会などによる「鳥取の食の安心と農畜産業の確立を求める生産者・消費者集会実行委員」(鎌谷一也代表)の主催で、デモ行進の前には集会も開いた。

 行進したのは鳥取市尚徳町の県民文化会館-JR鳥取駅前までの約1・5キロ。トラクター3台が先導し、通行人らに牛乳を配りながら進んだ。牛柄の衣装や着ぐるみを着た参加者はプラカードなどを掲げ「牛乳をもう一杯飲もう」と呼びかけた。

 同実行委によると、餌代は、バイオエタノール燃料の原料となるトウモロコシなどの穀物価格が高騰したため、倍になったという。酪農家の収入は、乳価1キロ90円のうち、燃料費などを除いた20~23円。半分の45円にあたる餌代も今後、23円増えるため、収入分が失われるという。さらに、消費の低迷で、この5年間の乳価自体が4・6円も下がり、酪農家は厳しい環境にある。

 事前に開催された集会では、北栄町の酪農家が壇上に立ち「水よりも安い牛乳。いつまで持ちこたえられるか不安で仕方がない」と述べた。鎌谷代表は「鳥取の牛乳の質は全国トップクラス。生産現場を理解して、ぜひ牛乳を飲んで」と話していた。【小島健志】

毎日新聞 2008年3月30日 地方版

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