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徳之島の陸自ヘリ墜落:事故1年 殉職隊員のめい福祈る--徳之島山 /鹿児島

 ◇慰霊碑の建立予定地で

 徳之島に陸上自衛隊の大型輸送ヘリが墜落し乗員4人が死亡した事故から1年たった30日、現場近くの徳之島町山公民館横で慰霊祭があった。遺族や陸自関係者ら約200人が離島の宿命ともいえる急患搬送で命を落とした隊員たちに花を手向け、めい福を祈った。

 墜落現場の天城岳が遠望でき、慰霊碑の建立が計画されている場所での慰霊祭は、徳之島3町でつくる実行委員会が開いた。黙とうの後、実行委員長の高岡秀規・徳之島町長が「島民の救急医療に尽力した4人の殉死は深い悲しみ。誇り高き隊員のことは一生忘れない」とたたえた。献花の後、遺族を代表して建村善知機長(当時54)の妻美代子さん(54)が「深い悲しみの1年だった。離島医療の環境が改善されることを祈っています」と声を詰まらせながらあいさつした。

 事故は昨年3月30日深夜に発生。急患搬送の要請を受け、徳之島町の徳之島総合グラウンドに着陸予定だった陸自第1混成団(那覇市)のCH47型輸送ヘリが、視界不良のため天城町の徳之島空港に向かう途中、徳之島北部の山中に墜落した。【神田和明】

毎日新聞 2008年3月31日 地方版

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