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生物生産学科(現アクアバイオ学科) |
環境の違いが生命力に与える影響
内田 篤 |
平成19年3月卒
水圏生物科学研究室
(現水産増殖学研究室)
ダイナム勤務 |
飼育実験のためには、エビの親と子を特定するための飼育設備から考えて、専用のカゴなど工夫をしたという。 |
私はホッカイエビをモデルに、環境の違いが繁殖力や生命力に与える影響を研究しました。ホッカイエビは2歳になるとオスからメスに性転換します。漁師が捕獲するのは必然的に商品価値の高い体が大きくなったメスばかりになります。一方、ホッカイエビは体サイズが大きければ大きいほど抱卵数が多く、卵サイズも大きくなります。つまり、漁によって大きな卵を抱えるメスがいなくなるということです。そうするとオスと小さなメスが交尾をしますから、生まれてくる子どもも小さくなる。そして次第に生命力が弱くなることが予測できます。それを代々繰り返すことによってエビの大きさが小型化してしまう、商品価値も損なわれるということです。
そこで私は、漁をしている地域としていない地域のエビを比較しました。そして漁をしている地域のエビは生命力が弱くなっているとことを確認しました。このデータを自然を壊さない漁業モデルの確立に役立ててほしい、いや役立ててもらわなければと思っています。 |
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- ホッカイエビのサンプルは年1回しか入手できません。実験の失敗は許されないので、かなりプレッシャーでした。
- 就職は、大手パチンコチェーン。パチンコは利用統計学を駆使する業界だけに、研究で培った確率や統計の数学的センスが役立っています。
- フィールド調査など、自然を相手にした授業はオホーツクキャンパスならではだと思います。
- ミニバレーサークルに所属。クラブやサークルに入れば、大学生活に慣れるのも早くなりますよ。
- これまでと違う環境で、いろいろなことに触れてみたいとオホーツクに来ましたが、いい意味で本当に環境が違いすぎました。東京農大の実学主義を実践するにはオホーツクキャンパスが一番だと思います。
- ぜひ、目的意識を持って入学してください。やりたいことが“できる”大学ですよ。
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