Power Mac G5 Quadに内蔵HDを増設する | None | Macテクノロジー研究所

Power Mac G5 Quadに内蔵HDを増設する

メインマシンのPower Mac G5 2.5G/Quadだが、これまで容量不足は外付けのハードディスクで誤魔化していた。しかし、遅ればせながらSeagate社製BarracudaのSerial ATA II 内蔵ハードディスクを増設してみた。


今回の増設は作業用エリアではなく、あくまでシステム関連のバックアップのためだ。作業用エリアとしてはFireWire800仕様の容量500GB外付けHDで十分なので、システムと一部重要なアプリケーションやらを万一の場合にタイムラグ最小限で使えるようにと考えた...。無論Macintosh本体が逝かれてしまえば話は別だが(笑)。
というわけで、価格も安くなっていた使用中内蔵ハードディスクと同じ容量の250GB/Seagate社製Barracuda Serial ATA II を購入。ただしバッファメモリは16MBあるという。

SATA250_01
※Seagate社製Barracuda Serial ATA II/250GBパッケージ

さて以前のIDE系ドライブだと内蔵増設時にジャンパスイッチにより「マスタ」「スレーブ」そして「ケーブルセレクト」といった設定を行う必要があった。しかしこのPower Mac G5用のSerial ATAはそうした必要がなく、そのままセッティングできるので気が楽だ。
静電気に注意して購入したハードディスクを開封し準備をするが、慣れているとはいえトラブル無く作業を進めようと少々緊張気味...(笑)。
勿論本機への内蔵ハードディスク増設は初めてなのだが、作業そのものは難しいことではない...。
G5本体の電源を落とし、電源ケーブルを含めてすべての接続ケーブルを外して蓋を開ける。
最初にG5の増設ベイ左に予備として付いている4つのネジを取り外し、それを増設するハードディスクの左右4カ所に取り付ける。これはハードディスクをベイに押し込むときのガイド役となるものだ。

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※取り外した4本のネジを増設ハードディスクの左右4カ所に取り付ける

作業としては、この増設ドライブをすでに装着されているハードディスクの下に設置し、その増設ハードディスクに電源ケーブルとシリアルATAのデータケーブルのコネクタを差し込めば完了である。
まずはその下段のドライブ・ベイ・タブを上げてハードディスクをガイドのトラックに合わせて静かに押し込む。

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※ハードディスク本体をベイのガイドにしたがって静かに押し込む

ひとつ分かりにくい部分があるとすればデータケーブルは下からコネクタが出ているものの、電源ケーブルの取り巻きがよくわからないかも知れない。
実際には上段のハードディスクに付いている電源ケーブルを一端外し、少し引いて全体を露出させてみる。そして元側にあるコネクタを上段のハードディスクに接続し、終端のコネクタを増設した下段のハードディスクに接続すればよい。またこれとは別にベイの下から出ているシリアルATAのデータケーブルコネクタも接続する。

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※電源コネクタとデータコネクタを引き出す(上)。双方のコネクタを増設ドライブに接続し、ドライブ・ベイ・タブを横に倒してハードディスクを固定する(下)

これで接続は完了だ。後は下段のドライブ・ベイ・タブを横に倒してハードディスクを固定するだけだ。
再度コネクタの接続を確認してからマシンの蓋をしめ、モニタと繋いで電源を入れてみる。勿論起動ボリュームから正常に起動してから、増設したハードディスクの初期化を行えばすべて終了である。

繰り返すが、手慣れているとはいえハードディスクやメモリを増設した後のマシン起動はやはり緊張する(笑)。
ちなみに起動後にXbench 1.3で2台の内蔵ハードディスクボリュームを対象にベンチマークを取ってみた。その結果はハードディスクの書込みや読込は大きく変わらないものの、"User Interface Test" の値が増設側が倍近くとなり、総合値であるResultsが元ドライブが129.34だったのに対して、増設ドライブによるベンチマークは163.22と大きく向上する結果となった。
ハードディスクのバッファメモリが効いているのかも知れない。
これからPower Mac G5の内蔵ハードディスクを増設する方は、何かの参考にしていただければ幸いである。

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