そういえば。
お仕事について書いたことがなかったかも。
そういうわけで取り敢えず書いてみるです。
今の私の職業は「治験コーディネーター」といいます。
比較的新しい職業らしいですが、最近は随分と増えたようで。
何年か前に雨後の筍よろしくSMO(治験施設支援機関=Site Management Organization)と呼ばれる会社が出来ましたが、現在はだいぶ淘汰されているとのこと。
会社の規模は大小様々ですが、日本には100社以上(因みに米国は数十社)存在しているらしいです。
…自分で数えた訳ではないので曖昧な表現ですがお許しを。
まあ、そんな会社に所属して臨床試験のお手伝いをしているんです。
で、臨床試験とは何ぞや?ですが、「ヒトでの安全性や有効性を調べること」です。
…なんだか穏やかな話ではないような気もしますが、その辺はさておき。
以前、一般的に「医師」と呼ばれるお仕事をしていた時は「治験分担医師」なるものになっていまして、患者様に「こんなお薬があるんですけど試験に協力してもらえませんか?」とお話を持ってゆき、協力が得られたら治験実施計画書というマニュアルに則って必要な検査のオーダーをしたり、結果の確認をしたり、診察をしたり、お薬を処方したりしていました。
「治験コーディネーター」はそのお手伝いをする職種です。
患者様のお話を聞いたり、検査の準備をしたり、データを報告書にまとめたり…ということをする訳です。
業務内容は多岐に渡り、事務仕事までこなします。
実は密かに尊敬していて、転職を考えたんですけど。
因みに国家資格ではありません。
いろいろな協会で認定資格は設けているようです。
薬剤師さんとか看護師さんとか検査技師さんの免許を持っている方が多いですね。
そういった意味では私は異色かも。
で。
実際にお仕事をしてみると「本当に資格がなくていいのか?」と思うわけです。
例えば。
「国家資格」にすることで「試験」が発生します。
「試験」に受かる為には「勉強」が必要です(座学だけでなくね)。
「勉強」をすれば「知識」は増えます。
…何がいいたいかというと、現状では治験コーディネーターの質に差がありすぎるということです。
先日書いた様に犯罪を犯す様な人から尊敬できちゃう人までほんとにいろいろなんですよ。
何にも知らなくても、取り敢えずSMOに入社して簡単な研修を受ければ「治験コーディネーターです」って名乗れちゃうわけです。
でも、よくよくよーく考えてみれば、ある種「人の命」に関わるお仕事なんですよ。
自分が患者様の立場だったら解剖生理とか病態生理とかそういう「医学的知識」が全くない人から「これは今までのものよりすごくいいんですよ。それを使えるお薬にするための試験に協力してください」なんて言われても胡散臭く感じるだけです。
怪しさ満点ですよね。
現状、私が「医師免許を持っている」という理由でご協力いただける方が多いように感じます。
やっぱり安心なんでしょうね。
まあ、医師がそんなに凄いのか?と問われれば一概にはそういえないと答えるしかありませんが。
でも、治験コーディネーターという仕事も一定の基準をクリアすることは必要だと思うわけです。
結局何が言いたかったのか不明ですが、それはいつものことなので気にしないで下さい。
取り敢えず今日のところは終わるです。
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