「倉敷はうまい!」をテーマに開かれたこのイベントでは19のテントが立ち並び、市内の飲食店やホテルの自慢の料理がずらりと並びました。倉敷を訪れた観光客に倉敷の食の魅力をPRするのが狙いです。テントでは下津井産のタコの天ぷらやタコ飯、船穂産マスカットのワインなど地元の食材をふんだんに取り入れた特産品が販売されました。また、市内のホテルや女将さん会が考案したオリジナルちらしずしも一つ700円で販売されました。どれもシェフが腕によりをかけて作ったちらしずしで、訪れた人の人気を集めていました。このほか、プレーネンステージではTCS中国支部によるテーブルコーディネート展も開かれ、春をイメージした華やかな食卓が再現されました。
会場には日常使いの鉢やグラス、皿など、およそ400点の作品が並びました。栄次さんは大学卒業後に父・眞三さんに弟子入りを志願。以来、20年間にわたりガラスを作り続けています。そんな栄次さんがひときわ思い入れるのが小鉢。父・眞三さんにガラスの基本を教わり、最初の10年間は小鉢しか作らせてもらえなかったといいます。そんな栄次さんの目指す倉敷ガラスは父・眞三さんの作風を引き継ぎながらもオリジナリティのある作品。薄い色をつけたぐい呑みなどは若い人にも使ってもらえるようにと栄次さん自身が考案しました。色使いやデザインは現代風にアレンジしても「丈夫で使いやすく健康で無駄がない」という民芸の精神だけは今後も守り続けたいと話していました。小谷栄次さんの個展は31日(月)まで、倉敷市日の出町の画廊・丸山で開かれています。
会場には、会員が手がけた新作38点が並べられました。倉敷七宝協会には倉敷市内を中心に岡山市や玉野市など会員およそ10人が所属しており、それぞれの会員が自宅で作品を作っています。10年ほど前は50人近い会員がいましたが、高齢化により根気のいる七宝焼きを諦める人も多くなったということです。会員の1人高橋宣子さんは、ポピーの花をモチーフにした平面作品を出品しました。鮮やかなオレンジ色を出すには窯で焼く温度や時間を微調整する必要があり、高橋さんは七宝焼きを「工芸の集大成」と話していました。また、丸山昌子さんは幾何学模様の入った立体作品を出品。色ガラスの粉を焼き付けるのに大変高度な技術がいるということです。一つの作品を作るのに何ヶ月も下準備が必要な場合もあり、出来上がった時の達成感が一番の魅力だそうです。会場を訪れた人は、作りこまれた作品の前で足をとめ、熱心に見入っていました。