2008年03月29日16:11更新
米連邦準備理事会(FRB)は28日、金融危機に直面し資金繰りに苦しむ銀行へ1,000億ドル(約10兆円)を融資するオークションを4月に続けて行うと発表した。米国および世界市場を混乱に陥らせ、米国で5番目の規模を誇る証券会社ベアー・スターンズをほぼ破綻させた原因ともなった深刻な金融危機の緩和を狙う。 米FRBは、4月7日と21日の2回のオークションで、500億ドルずつ融資する計画を明らかにした。また、民間金融機関に特化されていた中央銀行からの直接貸し付けを、投資銀行にも許可することと、ベアー・スターンズ買収のため、JPモルガン・チェースへ300億ドルを融資する計画も明かした。 3月末までに、米FRBは短期貸付金として2,600億ドルを民間金融機関へオークションを通して融資してきた。