佐賀放送局

2008年3月30日 19時17分更新

新幹線長崎ルートを考える


今月26日に着工が認可された九州新幹線長崎ルートについて考えるセミナーが佐賀市で開かれ、江北町の田中源一町長が「厳しい財政の中での新幹線の建設は江北町や佐賀県のためにもならない」と述べて改めて建設反対の考えを述べました。

このセミナーは佐賀大学や佐賀市議会議員らがメンバーとなって行政の政策の評価や勉強会を行っているグループが開いたもので佐賀市立図書館にはおよそ50人が参加しました。
はじめに江北町の田中源一町長が今月26日に着工が認可された九州新幹線長崎ルートについて「厳しい財政の中での新幹線の建設は江北町や佐賀県のためにもならない」とあらためて建設反対の考えを述べました。
その上で、田中町長は「私達の反対を押し切っての新幹線建設にははがゆい思いだが、今後もできるだけ限り、反対の考えを伝える機会をつくっていきたい」と話しました。また、佐賀大学経済学部の畑山敏夫教授は「新幹線の建設は行政が上から一方的に必要だと判断している。これからの公共事業は限られた財政の中で、市民の意思を反映してやっていくべきだ」と話していました。