■ 2008/03/17(Mon) 23:59 今回の話題は最近プレイしたゲームについて。最近なんか変わったタイプのゲームはないかなあといろいろ探していたところ、目に止まったのはPSP『無限回廊』。発表当時から注目していましたが、イマイチ見ただけではどんなゲームかよく分からなかったので、さっそくPS3で配信されている体験版をダウンロードしてプレイしてみました。プレイした感想を端的に表すと「なんだか新鮮な感覚」という感じ。自然の法則を無視したゲームならではの表現がかなり心地よいです。要は、目の錯覚を利用して、見えない道を作ってキャラクターを誘導するパズルゲームなのですが、目の錯覚を利用するのでぱっと見の「常識」が通用しないので、パズルゲーム好きならワクワクすること請け合いでしょう。見た目は非常にシンプルながら、意外と計算されているステージ構成もいい感じです。すごいと思ったのは、意外とパズル要素は寛容で、答えは決して一つではない場合が多いこと。ゲームの場合、答えが一つに限定されてしまうと、解けなくてイライラしてしまうことがあるけれど、このゲームの場合は結構そういう部分が楽しめそうです。まあ、パズル要素に寛容であるがゆえに、たまに失敗に納得できないこともありますが、発売元のSCEのゲームでいうと『I.Q.』や『XI』あたりにハマった人ならば楽しめると思います。PSP『無限回廊』は3月19日に発売予定ですが、PS3では体験版が無料配布されているので興味のある方はぜひプレイしてみてください。▼PSP『無限回廊』公式サイトhttp://www.jp.playstation.com/scej/title/mugen/某雑誌のメーカーコメントによれば、『無限回廊』のクリアーまでにかかる時間は「7〜8時間」とありました。考えながら進んでいくゲームにおいて、この時間だと結構ボリュームが少ないのかなと感じてしまったんだけど、本来、「楽しさ」というのはボリュームの大小で決まる話ではないですよね。それはゲームに限った話ではなく、映画なら約2時間で1800円(一般)しますし、大人の世界には1時間で数万円かかるお店とかもあります。ゲームでは、たとえばRPGだと10〜20時間程度で終わってしまうものだと「ボリューム不足」だと言われてしまうことが多いですが、個人的にはその10〜20時間が凄く楽しければいいと思います。逆に面白くもないのにダラダラと100時間くらいプレイさせられて、ゲームを買った料金の元が取れたかと言えばそれもどうかなと思いますし。100時間かけてじっくり進んでいくゲームがあってもいいとは思いますけど、その一方で、1回のプレイ時間は短くても、繰り返し何度も遊ぶのが楽しいゲームがもっとあっていいと思います。任天堂のカジュアルゲームが支持されるのは、結構そこにこだわりがあるからかなと思ってます。『脳トレ』にしても『WiiFit』にしても、あまりゲームに費やす時間がない人にもプレイしてもらうための工夫がなされていると思います。だから、極端な話、「1回10分で楽しめるRPG」とかあったら面白いと思うんですよね。たとえば、「10分しか居ることができない世界」が舞台で、10分で1つの謎を解いたり、戦闘をしたり、アイテムを買ったりするわけです。10分経つと強制的にスタートに戻されるんだけど、解いた謎や経験値、アイテムはそのままで、次のプレイではそれを生かしてまた違ったことをして楽しむ・・・こういうゲーム、すでにありますかね?あったらもっと支持されてもいいとおもうんですけどねえ。ゲームの「楽しさ」の追求には、いろいろな方向性があると思うので、新しい「楽しさ」を提示してくれるゲームの登場に期待したいです。