“死ぬ”ことへの伏線。ここでいう「フラグ」とはコンピュータゲームの用語で、「何かが起こるための見えない条件」といった意。
物語などで以下のようなことがあると、その人物はその後死ぬパターンが多い。いわゆる「お約束」の一種。
- ヤクザが“足を洗う”ことを示唆する。
- 風来坊が“根を下ろすこと”を示唆する。
- 寡黙な人が、身の上話をする。
- 厳格な人が、優しさを見せる。
- 戦争で「無事に帰ってくる」「生きて帰れたら結婚してくれ」などと約束をしたり、「もし帰れたら、小さな店を開きたいんだ」などとささやかな夢を語る。
- 戦時中に恋人の妊娠が発覚する。もちろん、幸せな家庭を一緒に築く約束を相手としている。
- 目立たない脇役が目立つ。一話まるまる脇役のエピソードになるなど。
- 今まで孤独だった人物が、愛や友情に目覚める。救いを求めて人と心が通じ合った直後など。
- 今まで悪役だった人物が、愛や正義に目覚める。勇気を出して悪の組織を裏切った直後など。
- 逆に、今まで仲間だった人間が敵方にそそのかされたり、人質などを利用されて脅されるなどして仲間を裏切った場合(洗脳されている場合を除く)。特に、RPGにおいて主人公たちのパーティにいた人間やパーティに良心的だった人間が裏切り行為を働き、その後敵として現れた場合間違いなく死ぬ。
- 戦闘中に同僚が昔話をはじめる。
- 複数回死亡フラグを回避して本人が慢心・油断(読者・視聴者も)しているところに同じように死亡フラグが来る。
- 「先に行って待ってるぞ」
- 「ここは俺にまかせて先に行け」
- 「今日は熱い一日になりそうだ」
- 「殺人犯と一緒にいられるか!俺は自分の部屋で寝る!」(※ミステリー・推理物など)
- 急に自分の大切なものを我が子や親友などに託したり、遺言めいたことを言う。この時、「縁起でもないこと言うなよ」とツッコまれた場合、縁起でもなくなる確率が上がる。
- 愛弟子に最強の必殺技を伝授し、自分自身がその技の試し台になる。この時、弟子が師匠を「勘違いで憎んでいた」場合、まず死ぬ。
- 一人でシャワーを浴びに行く、カップルが二人っきりでイチャイチャするなど。(※ホラー映画限定)
- 殺人事件などが起きたとき、主人公よりも先に犯人の正体に気付いてしまうと、次の被害者への道が開かれてしまう。(※ミステリー・推理物など)
- ホテルのロビーに響き渡る大声でフロントに凄い剣幕でキレる。(※ミステリー・推理物など)
- 宇宙戦艦ヤマトの艦長に就任する(特に劇場版。除く、古代進)
- レギュラーの上級士官と一緒に、上陸班に参加する。(※スタートレックなど)
- イデオンBメカの左シートに座る。
- 「君を絶対に死なせない」と真顔で約束される
- クビになったり部隊を除隊になったりして身を持ち崩していた人物が、かつての仲間の前で見事な働きを見せる。
- 主人公の白人男性と仲の良い、三枚目な黒人男性(※ホラー・パニックムービー限定?)
- 主人公やその恋人以外の美女(※ホラー・パニックムービー限定?)
- 犯人が子供をターゲットにする。
- 悪役が自分の過去に起こした犯罪の手口(多くは残忍なもの)やその背景にある事実を、とつぜん得々と語り出す。またその場合、これから手に掛けようとする相手の前で、わざわざ語ってみせる。
- 地下室をさぐって物音に驚き、「何だ、猫か・・・・」で振り向くと・・・・!
- 予感がしたから振り返ると誰もいない、何だ・・・と思って前を見ると・・・・!
- 「手術は成功です、二次感染さえなければこのまま退院できるでしょう」 という医師のコメント。「大丈夫、二次感染なんて滅多に起こらないものですよ」 みたいな補足が付くとさらに死亡率アップ。
- 「別れろ切れろは芸者の時に言う言葉。意地でも別れるもんですか」という正妻。他に愛人を持っている財界の大物相手だと死亡率アップ(※ミステリー・推理物など)
- 主人公に敗れて逃げ出した悪役が、悔しそうに「まあいい、俺にはまだ○○があるんだ、こいつがあればまたいくらでも……」などと負け惜しみを言う。その直後により格上の悪役などが現れて粛清される。
ただ、最初にわざとフラグを見せて観客にその人が死ぬと思わせておいて、最後に死んだと思ったら実は生きていた、といった演出に使われることもあるので、一概に信じ込むことはできない。
実際の人が死ぬ前にこのようなフラグを出していた、という場合は「虫のしらせ」と言われる。