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診療科紹介<外科>

診療方針 地域中核病院として地域住民のニーズにあった急性期医療を中心としながら、ひとつの病気を治すだけではなく、病人を診ることをモットーとしています。
診療においては、フットワークのよいチーム医療により、少しでも早く診断および治療についての正確な情報を提供することにより、特定機能病院に劣らない質の高い医療を心がけています。また、最新の治療環境を維持すべく、学会活動にも積極的に参加し、常に当科での治療レベルを学会において検証しています。
なるべく負担の小さく、かつガイドラインに沿った標準的治療を提供できるよう努力しています。適切な治療、看護で患者さんがぐっと良くなって笑顔で退院される姿を見ることがわれわれの喜びです。

診療体制われわれ荻窪病院外科は慶應義塾大学外科学教室関連施設であり、村井信二部長以下、小島健司、赤津知孝、神谷諭の4名の常勤スタッフと非常勤スタッフ(島津元秀、雨宮哲、中村明彦、神野浩光、長谷川博俊、矢部信成、高橋洋子)、ならびに研修医で力を合わせて一般消化器外科の診療を行っております。常勤スタッフ、非常勤スタッフはいずれも慶應義塾大学外科学教室に所属しております。


実績紹介

症例数

当科における手術件数は、年間約400例です。特徴としては、大腸癌を中心とした消化管の癌を多く施行していること、一般にあまり施行されていない肝、胆道、膵臓疾患の専門医が常勤し、多くの症例を重ねていること、また、手術侵襲が少ないことで一般的に急速に普及している腹腔鏡下手術においても、既に15年以上の実績をもち、胆石をはじめとする腹腔鏡下手術件数は、年間100例を超し、安全性の高い高度な内視鏡外科手術を提供しております。さらに、成人鼠径ヘルニアにおいては、メッシュを使用した新しいクーゲル法による手術方法の拠点病院として、手術手技の普及、指導を行なっています。 痔核手術におきましては、痛くない痔核根治術として欧米で、第一選択されているPPH(環状切除術)法をいち早く施行しており、現在は厚生省より新しい痔の治療法としてPPH先進医療認定病院となっております。ご不明な点がございましたらどうぞご相談ください。

外科の取り組み

おなかを切らない手術=腹腔鏡手術を積極的に施行

 王監督の手術でも有名になった腹腔鏡手術ですが、1993年から積極的に施行しております。腹腔鏡手術は、傷が小さいことにより美容性に優れ、痛みが少なく、術後回復が早いことが特徴です。
 胆石症に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術は年間80〜90例ほどの施行実績があるほか、十二指腸潰瘍穿孔、総胆管結石や総胆管嚢腫に対しても腹腔鏡下手術も施行しております。
 胃癌、大腸癌にもガイドラインに準じた治療を行っており、積極的に腹腔鏡下手術を施行しております。胃癌に対しての腹腔鏡補助下幽門側胃切除や直腸癌に対する腹腔鏡補助下低位前方切除なども十分な施行実績があります。当院での腹腔鏡手術症例は年間約120例ほどです。

腹腔鏡下胆嚢摘出術の工夫

 当院では腹腔鏡下胆嚢摘出術を可能であれば更に小さな傷で行うようにしております。具体的には、なるべく2mmのポートといわれる筒を用いて傷が更に小さくなるように、痛みが少なくなるようにしています。また、体内に異物をなるべく残さないという観点から胆嚢管の処理にはなるべく吸収糸という溶ける糸で縛って処理をしています。手術の難易度は2mmのポートを使ったほうが難しく、材料費も掛かりますが、患者さんの満足(術後の順調な経過と傷がきれいであること)を第一に考え実践しています。2mmのポートを使用し、異物を残さない吸収糸による手術を施行している手術は、すでに日本内視鏡外科学会にて報告し、認知されております。
 さらに当院で特筆すべきは、急性胆嚢炎に対しても腹腔鏡下手術を積極的に行っていることです。急性胆嚢炎の場合、周囲の癒着、胆嚢管周囲の炎症がひどく、腹腔鏡下手術で安全に施行することが難しい場合が少なくありませんが、われわれは種々の工夫をすることによって安全に腹腔鏡下手術を施行できる率を高めています。(われわれは、1994年の日本消化器外科学会総会以来、当時では禁忌と言われていた急性胆嚢炎に対しての腹腔鏡下胆嚢切除術を安全に施行するための治療法を、多くの学会にて報告し、検証してきております)。
 胆管結石の治療ももちろん腹腔鏡下手術を施行しております。

胸腔鏡手術も施行

 自然気胸に対する胸腔鏡下ブラ切除術や転移性肺癌に対する鏡腔鏡下肺部分切除も十分な手術実績があります。傷が小さく、痛みが少ないのが特徴です。
若年者の自然気胸については、多くの実績がありますので、是非ご相談ください。

ソケイヘルニア(脱腸)の手術の傷は小さく3 cm

 ソケイヘルニア(脱腸)に対する治療は手術が原則ですが、当院ではクーゲル法という、メッシュを用いた最も理論的な治療を第一選択として行っています。従来の手術に比べ傷は小さく約3 cmで施行でき、あらゆるソケイヘルニア手術の中で、最も再発率も低いのが特徴です。これまでに、400例以上施行実績がありますが、再発率は0.25%です。術後は2日目ないし3日目の退院が通常です。当院は現在クーゲル法の研修拠点病院にも指定されており、全国各地から外科医の先生方が研修にこられております。現在、年間100例以上のソケイヘルニア手術を施行しております。ソケイヘルニアの患者さんのご相談をお待ちしております。

痛くない痔の手術

 痔の手術法の一つとして、PPH(環状粘膜切除)という器械を用いて行う、厚労省の先進医療も施行しております。従来の痔の手術に比べ、術後の痛みが殆ど無いのが最大の特徴です。術後は2日〜3日には退院が可能です。痔や脱肛、直腸脱にてお悩みの方は、御気軽に、御相談ください。

乳腺外来

 女性乳腺外科医師による乳腺外来を週1回、定期的に行なっているほか、マンモグラフィー撮影や乳腺超音波などを施行できる女性の認定専門技師もおりますので、女性のための女性による乳腺専門外来をご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。

スタッフ紹介

村井 信二 (外科部長) 村井 信二 (外科部長) 医学博士             日本外科学会指導医、専門医、
日本消化器外科学会認定医 日本消化器内視鏡学会指導医、専門医
日本内視鏡外科学会評議員 日本肝胆膵外科学会評議員
1987 年 東海大学医学部卒、千葉大学医学部大学院卒
1987 年 慶應義塾大学外科学教室入局
【専門】消化器外科(胃・大腸)、肝胆膵外科、内視鏡外科
小島 健司 小島 健司 日本外科学会専門医      日本消化器内視鏡学会専門医
1999 年 慶應義塾大学医学部卒、
1999 年 慶應義塾大学外科学教室入局
【専門】消化器外科(胃・大腸)、肝胆膵外科、内視鏡外科
赤津 知孝 赤津 知孝 医学博士
日本外科学会専門医  日本消化器病学会専門医  日本肝臓学会専門医
1995 年 慶應義塾大学医学部卒、慶應義塾大学医学部大学院卒
1999 年 慶應義塾大学外科学教室入局
【専門】消化器外科(胃・大腸)、肝胆膵外科、内視鏡外科
神谷 諭 神谷 諭 2005 年 慶應義塾大学医学部卒
2007 年 慶應義塾大学外科学教室入局
【専門】一般消化器外科
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