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 あとがき


 本来ならこのあたりで長編が登場するはずだったのですが、またしても中短編が無節操に集合しているという本作が先に出ることになりました。これまで長編、長編、短編集、長編、短編集と続いていたため偶然《ぐうぜん》にも今回で反回文的な対象性が完成したわけで、確かに偶然以外の何ものでもないのですが。


「ライブアライブ」

 せっかくの文化祭なのに当日の出来事を何一つ描写《びょうしゃ》していないことに妙《みょう》な後ろ髪《がみ》を引かれていたため、つらつらと考えていた話を文章化する必要に駆《か》られて書いた記憶《きおく》があります。どちらかと言えばハルヒがメインの回。


「朝比奈ミクルの冒険 Episode OO」

 次回、「長門ユキの逆襲 Episode OO」および、三部作完結編「古泉イツキの覚醒 Episode 00」に引き続くかどうかは――ちょいと僕にも解《わか》りません。監督《かんとく》の気分しだいといったところでしょうか。ハルヒのハの字も出てこない話。


「ヒトメボレLOVER」

『消失』以降「雪山|症候群《しようこうぐん》」以前の挿話《そうわ》。アメフトは昔から好きなスポーツでけっこう観《み》ていたりするのですが、地上波では滅多《めった》にライブで観られないので結果を先に知ってしまうことが多くて残念です。どう見ても長門がメインの話。


「猫はどこに行った?」

 このような話を考えるハメになったのも「雪山症候群」で古泉が猫がどうとか言ってたせいです。少しは考える身にもなって欲しいとしみじみ思いました。なんとなく、ハルヒと鶴屋さんがメインのような気がします。


「朝比奈みくるの憂鬱《ゆううつ》」

 時系列的に、次の長編は今作からダイレクトに繋《つな》がっていることになりそうです。それまで雑誌|掲載《けいさい》分と書き下ろし長編の連続性にそれなりに四苦八苦していたため、これで今書いてる長編がなおいっそう書きやすくなってくれる効果があれば幸いなことですが、重要なのは読みやすくなっているかどうかであって、またそれ以外の結果を僕はまったく望みません。


 このようにして六巻目を出させていただくことができました。ただただ有り難《がた》いことだと思います。本書がカタチを得るに至ったのもそのために労力を払《はら》っていただいた方々のおかげであり、これまで読んでいただいている皆様《みなさま》のおかげです。伏《ふ》してお礼申し上げます。
 それではまたっ。


(初出)

ライブアライプ          … * 2004年12月号
朝比奈ミクルの冒険 EPisode 00  … * 2004年2月号
ヒトメボレLOVER       … * 2004年10月号
猫はどこに行った?        … 書き下ろし
朝比奈みくるの憂鬱        … * 2005年2月号

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