まったく税金とは
マスコミ、識者、都民らの猛反対に関わらず経営破綻した新銀行東京への
追加出資400億円が自民公明の与党の賛成により、確定した。
新銀行東京設立当時は、銀行の仁義なき貸しはがしにより中小企業が倒産に
追い込まれていった。窮状を訴える中小企業救済の面では確かにその理念は素晴
らしかったと言えます。
しかし、スタート当初から懸念されいたように、新銀行東京の融資の実態をみると、
融資というより寧ろ補助金に近い感じがします。
飢えたハイエナに対し、肉をばらまき、「腹がふくれたら、獲物を捕まえてきて肉を
返せよ」と言っているようなイメージです。
役人が税金を使って何か業務を開始すると、悪知恵を絞って投入された税金を騙し
取ろうとする輩が必ず現れてきます。最近の例では介護保険制度がそうです。
なぜなら役所の体質は形式主義だからです。決めたルールに合っていれば、
事務処理が進められていきます。
今回の経営破綻は、融資ノウハウのない新銀行東京が役所流に無担保無保証
という甘いルールを決め、そのルールに従い事務処理を進めていったところに最
大の原因があります。
悪党から見たら荒野に無数の獲物が横たわっているようなものでした。そこを見抜き
「こいつは騙せ取れる!おいしすぎる!」と思って、打ち出の小槌よろしく合法
的に搾取していったわけです。
今回のお粗末な融資実態を見て、「あれじゃあ、中小企業への税金のばらまきに
過ぎないじゃないか? 実質借りても返さなくて良い融資ではないか?それだっ
たら内も借りておけば良かった!」と思う中小企業経営者は多数いたことと思い
ます。
さて、役所の体質から、今後はその反動で融資ルールが極端に厳しくなります。
その為の事務処理時間が膨大にかかります。縮小均衡した新銀行東京は当然巨額
の赤字を返す能力はありません。役人には、事業を黒字にするという発想があり
ません。トップがいくら黒字化を叫んでも、「笛吹けど、現場は踊らず」です。
そして、新銀行東京の赤字は雪だるま式に増加していきます。その時は、
石原都知事の都知事としての政治責任をとられます。
今撤退するなら、新銀行スタート当初の仁義なき金融機関の貸しはがし実態に憤慨した
石原都知事の経営理念に免じ、知事の謝罪だけで何とかすみます。
しかし、この次はそうはいきません。与党自民、公明党以外反対の嵐の中での
独断専行です。政治責任をとらされ、都知事の職を辞さなければならなくなりま
す。不明よな辞任が待ちかまえています。
多選知事の場合、最後はなぜか晩節を汚してしまうようです。名知事と言われた
鈴木都知事も東京湾岸地域の新都心計画で晩節を汚しました。
石原都知事には、、勇気ある撤退を節に望みます。
そして、都民の私としては、次回都議選の時は、今回追加融資という愚挙を実行した
与党議員には絶対票を投じません。税金の無駄遣いをしていることに気づかない
ふりをしている代議士に、厳しい制裁を加えるのは都民としての良識です。
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