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【国際】

中国兵士が僧侶装い関与か 暴動でダライ・ラマが示唆

2008年3月30日 00時57分

 29日、ニューデリーで記者会見するチベット仏教最高指導者のダライ・ラマ14世(AP=共同)

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 【ニューデリー29日共同】チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世は29日、ニューデリーで記者会見し、PTI通信によると、中国軍兵士がチベット人僧侶に変装し、暴動に加わっていた可能性があるとの見方を示唆した。

 ダライ・ラマは「数百人の中国兵士が僧侶の衣服を着て、僧侶を装っていたと聞いた。だが、彼らが持っていたのはチベットの刀ではなく中国の刀だった」と述べた。

 またダライ・ラマは北京五輪を支持する立場を強調する一方、「中国は開催国として人権や宗教の自由、環境を尊重しなければならない」と指摘。米国などが中国政府にダライ・ラマとの直接対話を促していることについて「いつでも受け入れる」との姿勢を繰り返し、「わたしはチベットの独立を求めていない」と強調した。

 中国政府が、チベット自治区ラサを一部外国メディアに取材させ、米外交官らに視察させたことには歓迎を表明し「ラサ郊外での調査もするべきだ」と述べた。

 

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