2008年3月30日 12時22分更新
今後の経営体制などが今だに決まらないままになっている千曲市の長野赤十字上山田病院は当面、4月からは常勤医師が2人の診療所として診察を続けていくことになります。
千曲市の長野赤十字上山田病院は医師不足による経営悪化のため当初、今月末で閉鎖する方針を示していましたが地元の千曲市が財政支援をするなど、新しい体制のもとでの病院の運営が模索されています。
現時点では、別の医療法人が診療を引き継ぐ意向を示し、病院などとの交渉が続けられていますが、まだ、医師の確保にメドが立っていないということです。
このため病院は当面、4月から「長野赤十字病院付属上山田診療所」に名前を変更し、常勤医師2人の体制で内科と整形外科の2つの診療科を維持して人工透析の治療も継続しますが、入院機能は廃止されます。
千曲市などによりますと現在交渉中の医療法人に診療が引き継がれた場合でも総合病院としての体制を維持することは難しいと話していて、老人福祉施設を併設するなど経営改善の方法を検討し地域医療の最大限の維持に努めていきたいとしています。