岡山ホーム突き落とし事件、少年宅捜索…携帯など押収
岡山市のJR岡山駅で、岡山県倉敷市、県職員假谷(かりや)国明さん(38)がホームから突き落とされ、死亡した事件で、県警は29日、大阪府大東市の少年(18)(殺人容疑で送検)の自宅を捜索、自宅に残していた携帯電話のほか、マンガ本、参考書など段ボール3箱分を押収した。押収品の中には、様々な殺人の場面が描写されたマンガ本や小説などがあり、県警は犯行動機につながるものがないか解明を進める。
これまでの調べで、少年は、母親が25日朝にパートに出た後、家出したとみられる。同日夕に勤め先から帰宅した父親(56)が、少年の机の上に携帯電話が残されているのを見つけた。
調べに対し、少年は家出の理由について、「大学受験を希望していたが、経済的な事情であきらめたから」と話しており、自暴自棄になって犯行に及んだ可能性もあるとみている。
捜索はこの日正午ごろから約4時間にわたって行われ、少年の携帯電話をはじめ、猟奇的殺人事件を扱った「ひぐらしのなく頃に」や、死に神と手を組んだ青年が殺人を繰り返す「DEATH NOTE」のマンガ本などを押収した。
(2008年3月30日 読売新聞)