パリ・オペラ座バレエ団名古屋公演
世界最高峰のバレエ団が来日!5月29、30日 愛知県芸術劇場大ホール
【社会】新名神の功と罪 滋賀県…客増加、三重県…目立つ渋滞2008年3月23日 朝刊 新名神高速道路の亀山ジャンクション(JCT、三重県亀山市)−草津田上インターチェンジ(IC、大津市)間が開通して23日で1カ月。滋賀県内の観光施設にはぐんと近くなった中京圏からの来客が増えている。一方で、三重県内では亀山JCTに接続する東名阪自動車道の渋滞が目立つように。春の行楽シーズンを前に、開通の功罪が見てとれる。 陶芸体験や遊歩道の散策が楽しめる滋賀県甲賀市信楽町の「県立陶芸の森」は、信楽ICから車でわずか10分。開通で目立って観光客が増加。同館総務課は「開通前の平均来場者数は1日750人程度だったが、現在は平日でもその2倍以上」と驚く。 忍者屋敷を見学できる「甲賀流忍術屋敷」(同市甲南町)の福井実館長も「これまでほとんどなかった名古屋からの客が増えた」と喜ぶ。来春にはすぐ近くに甲南ICも完成、「さらに便利になるはず」と期待を込める。 滋賀県名古屋観光物産情報センター(名古屋市中区)では、18日に初めて、名古屋に拠点を置く旅行代理店に沿線の観光地を紹介するキャラバンを組んだ。今後も名古屋で新名神沿線の観光PRを続ける方針という。 新名神の好調な滑り出しの余波とみられるのが、亀山JCTで接続する東名阪自動車道の混雑ぶりだ。 3月になって毎週土、日曜日、東名阪の下り線は午前中に四日市IC付近で5キロ以上、上り線も午後6時前後をピークに同IC付近で18キロ以上の渋滞が発生するようになった。 22日も下り線は午前9時すぎに約22キロ、上り線は午後5時すぎから23キロを超す渋滞に。昨年は同じ3月の週末でも下り線はほぼ5キロ以下、上り線も日曜日にしか渋滞が起きなかったのに比べ、混雑が目立つ。新たに新名神ともつながり、通過車両が増えた影響とみられる。 渋滞対策として中日本高速(名古屋市)は東名阪の4カ所で2車線から3車線に増やす工事を進めている。しかし、根本的な迂回(うかい)路となる新名神の四日市JCT−亀山西JCT間の完成は2018年度まで待たなければならない。 三重県警高速隊は「渋滞は週末だけでなく平日も慢性化しつつある。ゴールデンウイークにパンクしないか心配」と気をもむ。
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