|
連続テレビ小説「ちりとてちん」のヒロイン・和田喜代美役の貫地谷しほりさん。
物語は、これから落語家修業を描いていきますが、落語のシーンは大変ですか?
「渡瀬(恒彦)さんもおっしゃってましたけど、楽しむ領域には全然達してなくて、もういっぱいいっぱいという状態です。落語のシーンが終わった瞬間、全てが終わったような気になって『もう今日は帰る〜』って。『いや、まだシーンあります』って言われて、『あ、そっか!』って(笑)。覚えること自体は苦ではないんですが、私の場合はイントネーションで一番苦労しています。微妙に半音階上がる感じがすごく難しくて、毎日、いいのかな? これであってるかな? ということの繰り返しです」
喜代美を演じ、そして撮影のための大阪での一人暮らしをして気づいたことがあるそう。
「今回、「受け継ぐもの」というのが物語のベースにあって、落語を伝統芸能として置いてるんですけれど、そのテーマの中には「母から娘に伝えるもの」っていうのもあって、お母さんとの関係というのも重要なんです。それで、私自身が大阪に一人暮らしをして、離れてみて初めて「家族っていいな」って思えたんですね。うちの両親って、私のこと大好きなんですよ(笑)。今も電話がかかってきて、なんか欲しいものないの? とかいうのがしょっちゅうなんです。一緒に実家にいるときは「うるさいな」とか、「ほっといてよ」とか思ったんですけど、でも離れてみるとすごくありがたいなって思えたというか、「ちりとてちん」で自分自身がそういうことに気づけたことがすごく良かったと思います」
連続テレビ小説のヒロインという大きなステップを経て、これからの目標は?
「本当に今年はすごく早くて、あと少ししか今年がないというのが不思議なんですけれど、それだけ充実していたということかもしれません。来年は、やりたいことにもっともっとチャレンジしたいと思います。常にチャレンジしていける女優にもなりたいし、そういう女性でもありたいですね。私、一人旅もできないタイプなんですよ。寂しがりだし。『よその国に一人で行くなんて怖い! 英語できないし』って。でも、そういうところも少しづつ変えていきたいなって思いますし、それから、これはなかなか私には来ないと思いますけど、ちょっとお色気な役だったりにも臆することなく入っていけるような自分であれたらいいなと思います。私には来ないんですけど、きっと。今の役柄もあるし、イメージ的にも結びつかないというのもあるし(笑)」
最後の質問。忙しいと思いますが、もし休みがあれば?
「友達と遊びに行きます。私、遊園地が大好きなので、遊園地がいいですね。ディズニーランドも大好きで、高校生のときは月に一回くらい行ってたんですよ。でも、今は全然行けてないので。大阪では、チケットいただいてユニバーサル・スタジオ・ジャパンに午後から行ってきたんです。園内はずっと音楽が流れているので、ずっと踊りながら歩いて(笑)、すごくはしゃぎました。富士急ハイランドに行ったことがないので、富士急でドドンパとかFUJIYAMAとかに乗りたいですね。絶叫系も大好きなんです(笑)」 |
●photo/南 伸一郎 |
|
|
|
|