「落語家としての最後の高座におつきあいいただきまして、ありがとうございました」 思わぬ喜代美(貫地谷しほり)のあいさつに、騒然となる一同。だが喜代美の決心は固かった。 自分がスポットを浴びるのではなく、お母ちゃんのように皆の世話をし、まわりを明るくする人生を送りたい。 それが喜代美のたどりついた答えだったのだ。数ヶ月後。いよいよ喜代美の出産の日が訪れる。
草若家で開いた青空落語会は、たくさんの落語家が集まり大盛況になった。鞍馬会長(竜雷太)の 「常打ち小屋ができたじゃないか」の言葉に、喜代美(貫地谷しほり)たち徒然亭一門は、この家を 改装して常打ち小屋を作ることを思いつく。そして3年後。皆の力で常打ち小屋はついに完成しようと していたが、小屋の名前を何にするかで、一門の意見がまとまらない。
「日がな一日落語が行われる場所という思いを込め、小屋の名前を『ひぐらし亭』にしてはどうか」 喜代美(貫地谷しほり)の言葉に一門は皆、深く賛同した。草々(青木崇高)が柳眉(桂よね吉)や 尊建(波岡一喜)ら他の一門にも話をつけ、準備は着々と進む。折しも熊五郎(木村祐一)がひぐらし亭のための 弁当を試作するが、それを食べた喜代美に異変が起きる。
喜代美(貫地谷しほり)がついに妊娠した! 思わぬ知らせに喜ぶ草々(青木崇高)たち。 小浜の家族にも吉報が伝わり、糸子(和久井映見)は早速大阪に駆けつけ、あれこれ面倒を見ようとする。 初日の高座で思い出の落語「愛宕山」をかけるべく、喜代美はけいこに励むが、つわりがひどくなかなか 集中できない。そしてそんな喜代美の姿を見て、糸子が草々に頼みごとをする。
「ひぐらし亭」オープンの日に予定されていた喜代美(貫地谷しほり)の口上と高座は、体調不良から 取りやめになってしまった。肝心な時にまたも晴れの舞台に上がれないことに、喜代美はじくじたる思いだ。 迎えた当日、東京から磯七(松尾貴史)が駆けつけた。喜代美は草原の息子・颯太(そうた)(中村大輝)を手伝い、 徒然亭一門の口上に照明をあてることになる。
「ひぐらし亭」オープン初日。徒然亭一門の口上に照明をあてるうちに、喜代美(貫地谷しほり)は 言いようのない思いにとらわれていた。そして体調の落ち着いた喜代美が、改めて高座に上がる日がやってくる。 くしくもその日は正太郎の命日だった。糸子(和久井映見)や草々(青木崇高)を始め、大勢の家族と仲間が 見守る中、喜代美は思い出の落語「愛宕山」を始める。
「落語家としての最後の高座におつきあいいただきまして、ありがとうございました」 思わぬ喜代美(貫地谷しほり)のあいさつに、騒然となる一同。だが喜代美の決心は固かった。 自分がスポットを浴びるのではなく、お母ちゃんのように皆の世話をし、まわりを明るくする人生を送りたい。 それが喜代美のたどりついた答えだったのだ。数ヶ月後。いよいよ喜代美の出産の日が訪れる。
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