草若(渡瀬恒彦)の命があとわずかであることを知らされた喜代美(貫地谷しほり)たち。 草若は病を押して「地獄八景(じごくばっけい)」を演じる。そして次の天狗座公演でこのネタを、 草々(青木崇高)、草原(桂吉弥)、小草若(茂山宗彦)、四草(加藤虎ノ介)の四人で分けて 演じてほしい、喜代美にはその前座で創作落語をしてほしい、と頼む。早速それぞれのけいこに励む 弟子たち。喜代美は創作落語のネタ作りをしつつ、幼いころの正太郎(米倉斉加年)との触れ合いや 落語との出会いを思い出す。 一方、草若も今までの喜代美との思い出を、糸子(和久井映見)や小次郎(京本政樹)、奈津子 (原沙知絵)らと語らう。ずっと喜代美を追い続けてよかった、と話す奈津子に、草若は 「徒然亭若狭がどんな落語家になっていくかを最後まで見守って、書き残してください」と頼む。 そして迎えた天狗座の公演前夜。草若は外出許可をもらい、草若家で久々に一門揃っての食事を 取る。それは師匠との最後の夕食だった。食事の途中、草若は弟子一人一人の名前を呼び、 「ありがとう」と伝える。
草若(渡瀬恒彦)の命があとわずかであることを知らされた喜代美(貫地谷しほり)たち。 草若は病を押して「地獄八景(じごくばっけい)」を演じる。そして次の天狗座公演でこのネタを、 草々(青木崇高)、草原(桂吉弥)、小草若(茂山宗彦)、四草(加藤虎ノ介)の四人で分けて 演じてほしい、喜代美にはその前座で創作落語をしてほしい、と頼む。喜代美は創作落語のネタ作り を始める。
正太郎(米倉斉加年)との思い出を話す喜代美(貫地谷しほり)に向かって、草々(青木崇高)は 過去の思い出を創作落語にしたらどうか、と提案する。一方病室の草若も、糸子(和久井映見)と 喜代美の話をしていた。そこに小次郎(京本政樹)が現れ、糸子と見舞いを代わる。「あなたは 本当に面白い人だ」草若の言葉に、小次郎は父や兄にいかに劣等感を感じていたかを話し出す。
喜代美(貫地谷しほり)と草々(青木崇高)の話は続き、思い出は高校時代の清海(佐藤めぐみ) との話になっていった。かつて輝いていた清海も、今は小浜で母・静(生稲晃子)の看病をしつつ、 くすぶった生活をしていた。さらに喜代美の話は、大阪での草若(渡瀬恒彦)たち徒然亭一門との 出会いと、自分が落語を志した日の思い出へと変わっていく。
草若(渡瀬恒彦)の病室に、奈津子(原沙知絵)が訪ねてきた。ずっと喜代美(貫地谷しほり)を追い続けてよかった、と話す奈津子に、草若は「徒然亭若狭がどんな落語家になっていくかを最後まで見守って、書き残してください」と頼む。そこに、喜代美たちが現れる。自分にももっと師匠の落語を教えてほしい、と訴える喜代美に向かって、草若はほほえんで話し出す。
天狗座での「草若弟子の会」の前日。草若(渡瀬恒彦)は外出許可をもらい、家で喜代美(貫地谷 しほり)ら弟子全員が顔をそろえての食事をとる。それは師匠との最後の夕食だった。食事の途中、 草若は弟子一人一人の名前を呼び、「ありがとう」と伝える。翌日。喜代美たちはそれぞれの思いで 師匠にあいさつをし、天狗座へ向かった。糸子(和久井映見)とともに見送る草若だが、突然容態が 悪化する。
草若(渡瀬恒彦)危篤の知らせに動揺する喜代美(貫地谷しほり)たちだが、高座の喜代美は 笑顔で創作落語を演じきる。後を引き継いだ四草(加藤虎ノ介)、小草若(茂山宗彦)、草々(青木 崇高)、草原(桂吉弥)も、それぞれが師匠の言葉を思い出しつつ「地獄八景」を演じる。病室では 糸子(和久井映見)や小次郎(京本政樹)らが見守る中、意識不明のはずの草若に不思議な変化が 起きていた。
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