【ベルリン小谷守彦】ドイツのシュテーグ政府副報道官は28日、北京五輪の開会式について「閣僚はだれも出席しない」と語った。ドイツはメルケル首相がチベット暴動発生前の2月、日程上の都合で開会式不参加を中国側に伝えていたが、他の閣僚も出席しないことが明確になった。欧州ではポーランド、チェコなどの政府首脳が開会式不参加を表明、同様の動きがさらに広がることも予想される。
ドイツは前回04年のアテネ五輪開会式にケーラー大統領が出席したが、大統領は今回、五輪に出席せず、北京パラリンピックを訪れる予定。閣僚ではショイブレ内相が五輪期間中に北京を訪問するという。メルケル首相は独選手団の五輪ボイコットには反対している。
毎日新聞 2008年3月29日 東京朝刊