喜代美(貫地谷しほり)の必死の働きで、草々(青木崇高)の破門騒動は丸くおさまった。 草々は喜代美の存在を意識し始め、喜代美も草々の思い出の座布団を、天狗座での一門会に向けて 縫い直す。そして迎えた一門会当日。詰めかけた客の多さにおじけづく喜代美だが、草若(渡瀬恒彦) に「あんたがいなかったら、おれは今でもただの飲んだくれだった」と礼を言われ、改めて高座に 上がる決心を固める。喜代美の「ちりとてちん」は、満場の笑いと拍手を得て無事終わった。 四草(加藤虎ノ介)、小草若(茂山宗彦)、草々、草原(桂吉弥)それぞれの高座も順調に進み、 トリの草若(渡瀬恒彦)の「愛宕山」で6年振りの天狗座公演は見事に幕を閉じる。 その夜の打ち上げでは糸子(和久井映見)が「これから先は小浜だけでなく、大阪もあんたの ふるさとになっていく」と喜代美に話す。そして喜代美は年季明けを認められるが、それは草若家での 間借り生活の終わりを意味していた。草々と離ればなれになりたくない喜代美は、引き続き隣に 住めないか相談するが、草々は「一人前の落語家になるための道だ」と家を出るよう勧める。 だが言葉とは裏腹に、草々自身の気持ちも揺れ動いていた。
草々(青木崇高)の破門騒動は無事収まり、草若(渡瀬恒彦)たち徒然亭一門は天狗座での一門会 に向けてけいこに励んでいた。喜代美(貫地谷しほり)は、草々の思い出の座布団をひそかに繕い直す。 草々も、喜代美に今までと違った感情を持ち始めていた。そして迎えた一門会当日。糸子(和久井映見) や正典(松重豊)たちも小浜から駆けつけた。皆が見守る中、喜代美がいよいよ高座に上がる。
天狗座での一門会で、無事に「ちりとてちん」を演じた喜代美(貫地谷しほり)。後に続いた 四草(加藤虎ノ介)や小草若(茂山宗彦)、草原(桂吉弥)、草々(青木崇高)そしてトリの草若 (渡瀬恒彦)まで見事に高座を終え、一門会は盛況のうちに幕を閉じた。高座を見ていた鞍馬会長 (竜雷太)も出来を認め、一門は正式に上方落語会に復帰することに。充実感いっぱいのその夜の 打ち上げで、喜代美の年季明けが話題になる。
喜代美(貫地谷しほり)の内弟子修業は無事年内で終わることになったが、年季が明けたら 部屋から出るよう、草若(渡瀬恒彦)に言われてしまう。草々(青木崇高)の隣に住めなくなることに 動揺する喜代美。草々に頼んで一緒に住まい探しをするが、乏しい予算ではろくな物件が見つからない。 途方に暮れた喜代美はつい、このまま住むことができないか草々に相談するが……。
一人前の落語家になるためには部屋を出なければならない。と喜代美(貫地谷しほり)は草々 (青木崇高)に言われてしまった。年が暮れても引っ越し先が決まらない喜代美を見て、小草若 (茂山宗彦)は自分のマンションに一緒に住まないかと誘う。ルームシェアしながら一緒に落語家として 鍛錬したい、というのだ。困った喜代美は、草々の気持を確かめようと、小草若に誘われたことを 話すが……。
喜代美(貫地谷しほり)は年季が明けたら、小草若(茂山宗彦)のマンションで一緒に暮らすことに なった。大みそか当日、喜代美はゴミ捨て場で、自分が縫い直した草々(青木崇高)の座布団が 捨てられているのを見つける。二人の気持ちがすれ違ったまま迎えたその夜。徒然亭一門や磯七 (松尾貴史)らが集まった寝床の忘年会の席で、喜代美は突然「落語家になんかならなければよかった」 と言いだす。
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