初めて高座でお客さんに笑ってもらえた喜代美(貫地谷しほり)。だが同じ頃草々(青木崇高)と 清海(佐藤めぐみ)がどしゃ降りの雨の中、恋に落ちてしまう。 「草々さんのことが好きになってしまった」と清海に言われ、喜代美は息が止まるほどの衝撃を受ける。 一方小浜では、正典(松重豊)への大手デパートからの注文がすべて秀臣(川平慈英)の仕業 だったことがわかる。改めて合併話を持ち出す秀臣を正典は追い返すが、糸子(和久井映見)の頼みで 生活のため、結局デパートの仕事を引き受けざるをえなくなる。 草々と清海がつきあっていることが、小草若(茂山宗彦)ら周囲にも知れ渡る。うわべは平気な ふりをしつつどん底状態の喜代美を見て、草若(渡瀬恒彦)は「天災」という落語のけいこを始める。 一方清海にも東京のテレビ局から、ニュースキャスターとしての話が舞い込む。大阪に草々のために 残るか、東京へ夢をかなえるため飛び立つか悩む清海に、喜代美はつい東京行きを進めてしまう。 自己嫌悪のあまり落語にも集中できず八方ふさがりの喜代美は、草若に「私を破門にしてください」 と頼むのだが……。
二度目の高座で、ようやく客に笑ってもらうことができた喜代美(貫地谷しほり)。 だが同じ頃、草々(青木崇高)と清海(佐藤めぐみ)が清海のマンションで、雨に濡れた服を着替え ていた。小浜から偶然友春(友井雄亮)と順子(宮嶋麻衣)が現れ関係を疑うが、二人は否定する。 翌日、順子は久方ぶりに喜代美と再会し、「何があっても天災と思って」という言葉を残して去る。
「草々さんのことが好きになってしまった」清海(佐藤めぐみ)の言葉に思わず、喜代美 (貫地谷しほり)は息をのんでしまう。しかも草々(青木崇高)も清海を思っている様子を見て、 喜代美はすっかり落ち込んでしまう。そのころ小浜では、正典(松重豊)のぬりばしの大口注文が、 すべて秀臣(川平慈英)の差し金だったことがわかる。ぼう然とする正典に、秀臣は自分の会社 との合併を提案する。
草々(青木崇高)と清海(佐藤めぐみ)がつきあうことになった。内弟子修業中なので関係ない、 と強がる喜代美(貫地谷しほり)だが、内心はボロボロである。奥手の草々の恋愛に、周囲も騒然 となる。そんな中、草若(渡瀬恒彦)は喜代美の次のネタとして「天災」を教えることに。 だが喜代美は、なかなかけいこに集中することができない。
清海(佐藤めぐみ)に東京のテレビ局からニュースキャスターのオファーがきた。 草々(青木崇高)のこともあって大阪に残るか迷う清海を見て、喜代美(貫地谷しほり)は強く 東京行きを進めるが、後から自分の情けなさに落ち込んでしまう。肝心の落語のけいこにもまったく 身が入らない喜代美を見て、草原(桂吉弥)は「お前は次の寄席には出るな」と言いだす。
けいこにまったく集中できない自分の情けなさに、喜代美(貫地谷しほり)は草若(渡瀬恒彦)に 向かって、破門にしてほしい、と頼む。清海(佐藤めぐみ)への嫌な感情がいっぱいになってしまう 自分に、耐えきれなくなったのだ。草若は喜代美に向かって、「それも修業のうち」と話す。 そして清海と向き合って話すことを勧める。寝床寄席当日、喜代美は清海の元を訪ね、初めて 自分の本音を話し出す。
清海(佐藤めぐみ)に向かって、初めて本音で話すことができた喜代美(貫地谷しほり)。 寝床寄席も草原(桂吉弥)のがんばりで、無事終わる。数日後、清海は草々(青木崇高)に東京行きを 決意した、と話す。追いかけて理由を聞く喜代美に向かい、清海は草々のことが好きだからこそ、 自分のやりたいことから逃げずにいたい、という。そして自分は喜代美のことがうらやましかった、 と話し出す。
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