入門から3か月。喜代美(貫地谷しほり)は徒然亭の高座名をもらい、初高座の日も決まった。 演目は「ちりとてちん」だ。一方、小浜でも正典(松重豊)の塗りばしが認められ、大阪の高級 デパートから大口の注文が入る。 初高座当日。娘のために糸子(和久井映見)が小浜から駆けつけるが、喜代美は緊張のあまり まともに話すことができず、あげくに肝心のオチを先に口走ってしまう。みんなの応援に応えられず 大失敗したショックに、すっかり落ち込む喜代美。草若(渡瀬恒彦)たちは皆でなんとか喜代美が 立ち直るきっかけを作ろうとするが、なかなかうまくいかない。 一方喜代美の初高座を見に来た清海(佐藤めぐみ)は、草々(青木崇高)の落語姿にひかれる。 ある日草々から「自分は落語のけいこのために本当に腐った豆腐を食べたことがある」と聞いた喜代美は、 かつて奈津子(原沙知絵)が小次郎(京本政樹)のせいで、とんでもないデザートを食べさせられた 逸話を思い出す。そして迎えた2度目の高座。自らの体験談を枕に使って喜代美は「ちりとてちん」 の話を始めるが、同じ頃草々と清海に運命的な出来事が起きる。
入門から三か月が過ぎ、喜代美(貫地谷しほり)の初高座が決まった。演じる題目は「ちりとてちん」だ。 小浜でも正典(松重豊)のはしが大阪の大手デパートに卸されることになり、糸子(和久井映見)たちも 喜びいっぱいだ。高座前日の夜中まで必死にけいこに励む喜代美に、草々(青木崇高)は「初高座は 大きい声で元気にやるのが仕事」と話す。翌日。喜代美は清海(佐藤めぐみ)から祝いの花が贈られて いることに気づく。
喜代美(貫地谷しほり)の初高座当日。奈津子(原沙知絵)ら皆が見守る中、前座として一番手に 高座に上がろうとするが、緊張のあまり前に進めない。だがそこに喜代美の身を心配して、糸子 (和久井映見)が小浜から駆けつける。自分が気後れしていることを見透かされた喜代美は、糸子への 反発から思わず高座に上がることができた。だがお辞儀をした後、肝心の言葉が出てこない……。
喜代美(貫地谷しほり)の初高座は大事なオチを間違え、さんざんな結果に終わった。打ち上げで は糸子(和久井映見)や奈津子(原沙知絵)ら皆に慰められるが、喜代美は落ち込んだままだ。 その夜、喜代美は部屋でひとり枕をぬらす。隣室の草々(青木崇高)もその気配に気づくが、声を かけられない。翌朝、無理に明るく振る舞う喜代美を見て、草原(桂吉弥)ら兄弟子たちはあの手 この手で励まそうとする。
初高座の失敗の痛手を乗り越え、再びけいこに励む喜代美(貫地谷しほり)。草若(渡瀬恒彦)は 「もう一度人前でちりとてちんを演じる自信がついたら、出たらいい」という。一方小浜では、 糸子(和久井映見)が喜代美の身を案じて、お百度参りに励んでいた。2ヶ月がすぎ、2度目の寝床 寄席が開かれる日となった。喜代美は出ないことになったが、清海(佐藤めぐみ)がそうと知らず 見にきてしまう。
一門会で草々(青木崇高)の落語を見て感動した清海(佐藤めぐみ)。二人が急速に仲良くなる 様子を見て気になる喜代美(貫地谷しほり)だが、内弟子修業中のため恋愛は御法度だ。 代わりにけいこに専念し、次の落語会に出る決心を固める。草々にけいこをつけてもらうが、 「おまえは豆腐の腐ったやつを食べたことがあるか」と問われ、かつて小浜で小次郎(京本政樹) が起こした騒動を思い出す。
人生2度目の高座を迎えた喜代美(貫地谷しほり)。草々(青木崇高)はよその落語会で勉強の ため欠席となるが、実は清海(佐藤めぐみ)も一緒だった。その日はちょうど糸子(和久井映見) のお百度参りの百日目でもあった。降りだした雨の中、寝床で喜代美の2度目の高座が始まる。 そのころ高座を見終えた草々と清海の身に、運命的な出来事が起こりつつあった。
※Copyright(c) NHK (Japan Broadcasting Corporation) 2007 All Rights Reserved.
このページに掲載されている記事、写真等あらゆる素材の複写・転載を禁じます。
※このページをご覧いただくには、ブラウザの設定で「JavaScriptを有効にする」を選択してください。