脇役人生の自分を変えるべく、大阪へ旅立った喜代美(貫地谷しほり)。だが頼みにしていた
フリーライターの奈津子(原沙知絵)には会えず、しかたなく大阪に出ていた同級生・清海
(佐藤めぐみ)の元に転がり込む。小浜と違う環境で初めて友情を育むかに見えた二人だが、
ささいなことで仲違いした喜代美は、結局清海の元を飛び出してしまう。あてどなく大阪の町を
さまよう中、喜代美の耳に亡くなった祖父との思い出の落語の声が聞こえてくる。思わず声の方へ
向かった喜代美は、祖父のような温かさを漂わせる男と出会う。しかも、背の高いチンピラ風の
若い男が一緒。初老の男は落語家で徒然亭草若(渡瀬恒彦)、若い男はその弟子で徒然亭草々
(青木崇高)だという。しかも師匠の方はわけあって、今は落語を廃業しているらしい。いく場所の
ない喜代美は、貧乏ながらも不思議な味わいのこの二人の元に身を寄せ、向かいの居酒屋の主人
(木村祐一)や常連客(松尾貴史)らとともに、落語のような一日を過ごしてしまう。そして
そんな喜代美の前に、突然娘の身を案じた糸子(和久井映見)が小浜から現れる。
脇役人生の自分を変えるべく、大阪へ旅立った喜代美(貫地谷しほり)。だが頼みにしていた フリーライターの奈津子(原沙知絵)には会えず、しかたなく大阪に出ていた同級生・清海 (佐藤めぐみ)の元に転がり込む。大都会・大阪で再会した清海はどこか心細げで、喜代美は 新鮮な印象を受ける。一緒に暮らす中、初めて清海との友情をはぐくむかに見えた喜代美だったが・・・。
清海(佐藤めぐみ)と仲違いしてしまった喜代美(貫地谷しほり)は、結局清海の元を飛び出して しまう。あてどなく大阪の町をさまよう中、喜代美の耳に亡くなった祖父との思い出の落語の声が 聞こえてくる。思わず声の方へ向かった喜代美の前に現れたのは、祖父のような温かさを漂わせる 男(渡瀬恒彦)だった。何か事情があるらしいこの老人の家で、喜代美はさらに、とてつもなく でかいチンピラ風の男(青木崇高)に出くわす。
喜代美(貫地谷しほり)が出くわしたのは、元落語家の徒然亭草若(渡瀬恒彦)とその弟子・ 徒然亭草々(青木崇高)だった。師匠の方はわけあって今は落語を廃業しているらしく、二人は 食事をする金もない有様だ。得体の知れない二人に関わりたくない喜代美だったが、熱を出して 寝込んでしまう。一方小浜では、行方のわからなくなった喜代美の身を糸子(和久井映見)らが 心配していた。
草若(渡瀬恒彦)のもとで熱のため、意識を失ってしまった喜代美(貫地谷しほり)。 台所で草々(青木崇高)がおかゆを作ろうと悪戦苦闘する音で、目が覚める。空腹の三人は 向かいの居酒屋に出前を頼むが、居酒屋の主人・熊五郎(木村祐一)は、今までのツケを払え、 と必死にすごむ。騒動に巻き込まれ困惑する喜代美だが、草若はなにやら一計を練り始める。 そのころ娘の身を案じた糸子(和久井映見)が、突然大阪に現れる。
喜代美(貫地谷しほり)の前に現れたのは、必死に娘を探す糸子(和久井映見)だった。 相変わらず何の展望もない喜代美を見て小浜に連れ帰ろうとする糸子。だが喜代美はかえって 母親を傷つける言葉を投げつけてしまう。そこに見るからに貧相な男(徳井優)が現れる。 男は借金取りがよこした大阪一すご腕の取り立て屋、通称「あわれの田中」だった。 田中のあまりのあわれさになすすべもない一同だが、喜代美は思わぬ反撃に出る。
大阪に出ても変わらない自分の惨めさに、小浜に帰ろうと決意する喜代美(貫地谷しほり)。 だが突然草々(青木崇高)が「ここで一緒に暮らしてくれ」と頼む。この三年死んだようだった 師匠・草若(渡瀬恒彦)が、喜代美によって生き生きとした顔を見せたからだ、という。 なんとか小浜に帰ろうとする喜代美に向かって、今度は糸子(和久井映見)が大阪に残るように 告げる。
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