 朝青龍のパワーの源はニンニク注射。ところが、使用禁止に!? |
一部の横審委員の引退勧告まで飛び出している横綱朝青龍にまたもや、新たな逆風発生だ。
大相撲界では、大きいことは素晴らしいことで、力士たちの体も肥大化する一方。秋場所の直前に行われた計量でも、幕内力士の平均身長は184.3センチ、体重は150キロちょうど。最重量は、雅山の185キロだった。ふた昔前までは想像もつかない大きさだ。
どうして力士の体はこんなに大きくなったのか。食事内容がよくなったのは確かだが、さまざまな栄養補助食品などの導入も見逃せない。中には、ドーピングにひっかかるような危険なものもあるとみられている。
このため、相撲協会もやっと重い腰をあげ、今年の6月に親方や専門家からなる「アンチドーピング委員会」を立ち上げ、この問題に真剣に取り組み始めた。
「変なものを使って、引退後、使い物にならない体になっては、なんにもなりませんから。まずどういうものを使ったらいけないか、力士たちに啓蒙(けいもう)することから始めます。本当はこの秋場所前の力士会で、専門の先生の講演を予定していたけど、先生の都合が悪くなって中止せざるを得なかった。東京で行われる次の初場所前には絶対にやります」と、伊勢ノ海理事(元関脇藤ノ川)は話している。
このほど、このドーピングに引っかかる危険なものの中に、朝青龍が信奉しているニンニク注射が入っていることがわかった。朝青龍のパワーの秘密は、ニンニク注射にあると言っても過言ではない。取組後、報道陣と談笑中も「あれはとてもよく効く。夕べも2本、打ってきた」などと話し、この効果で優勝回数を増やしてきた。
日本で閉じこもり中も、この注射の第一人者の平石貴久医師が自宅マンションを頻繁に訪れて打っている。
アンチドーピングの活動が本格化し、このニンニク注射が禁止されると、朝青龍の復活パワーが大きくそがれるのは間違いない。「使用禁止薬品などの指定は、まだ先のことになる」と伊勢ノ海理事は話しているが、モンゴルで治療中の朝青龍にとっては、ホジルト温泉の効き目以上に気になる動きに違いない。
ZAKZAK 2007/09/18