白石・刈田病院 夜間診療1人態勢に

 宮城県白石市の公立刈田総合病院を管理運営する白石市外2町組合(管理者・風間康静白石市長)の議会3月定例会が28日あった。4月以降の常勤医師は28人と、昨年同期の38人に比べ10減となるため、夜間の診療を1人態勢とすることが報告された。

 現在の副当直(午後5時15分―同10時)を廃し、当直(午後5時15分―翌朝午前8時半)1人で対応する。

 大橋洋一院長職務代理は、バックアップ態勢が整っていることなどを理由に「不要不急の患者が多くては無理だが、通常なら2次医療はほとんど問題ない」と述べた。

 みやぎ県南中核病院(大河原町)との連携について風間市長は「大橋院長職務代理を中心に考え方や骨子を検討している」と述べた。いずれも議員の一般質問に答えた。

 概況報告で風間市長は、2007年度末で減価償却分を除き2億5000万円程度の損失を計上する見込みと報告した。このため、利息の付く一時借入金ではなく、病院事業建設改良積立金の約2億1300万円全額を運転資金に充てる議案を提出した。

 08年度事業会計予算案では、1日平均の入院患者予定数を前年度と同じ250人、外来患者数を620人(前年665人)と計上した。常勤医は減るが非常勤医で対応するという。議会はこれらの議案を原案通り可決した。

 風間市長は「安易な受診を控えるよう呼び掛けており、外来患者数減、収入減は避けられないが、医師の疲弊を防ぎ2次医療機関としての病院を守りたい。病診連携も進める」と述べた。
2008年03月29日土曜日

宮城

政治・行政



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