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「誰かをナイフで刺すつもりだった」突き落とし少年

2008年03月28日

 岡山市のJR岡山駅で岡山県職員の假谷(かりや)国明さん(38)がホームから突き落とされ、電車にはねられて死亡した事件で、殺人容疑で岡山地検に送検された大阪府大東市の少年(18)が、ショルダーバッグに入れていた果物ナイフについて、岡山西署の調べに「一度も取り出していない」と供述していることが27日わかった。少年は「当初は人を刺すつもりだったが、決心がつかなかった」と話しているという。

 調べでは、少年は25日朝、刃渡り約12センチの果物ナイフを台所から持ち出して自宅を出た。高校の通学に時々使っていた黒いショルダーバッグに、刃がむき出しの状態で入れていたという。

 私鉄とJRの在来線を乗り継いで同日午後7時ごろ、岡山駅に到着。それから犯行までの約4時間に、いったん駅の改札を出た。同署によると、改札を出てからの行動については「誰かを刺すつもりで駅周辺をうろついた」「コンビニなど複数の店に出入りした」などと話しているという。

 少年は140円の切符を買って岡山駅に再び入場し、2番ホームで假谷さんをホームから突き落としたとされる。

 少年の供述や一連の行動から、同署は、少年が人を刺すことにはためらいを感じ、突き落とす犯行に走ったのではないかとみて、動機や心情の解明を進める。

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