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矢板の競輪場外車券売り場建設:市に200万円支払い命令 建設不許可で地裁 /栃木

 矢板市片岡地区に計画される、競輪の場外車券売り場建設をめぐり、矢板市が道路法に基づく申請を不許可処分としたのは違法として、ジー・エス社(同市、関根弘明社長)が市に不許可処分の取り消しなどを求めた行政訴訟の判決が26日、宇都宮地裁であった。柴田秀裁判長は原告の訴えをほぼ認め、市に200万円の支払いを命じた。

 判決は「市は、場外車券場が建設されると、暴力団の出入りやごみの不法投棄による住民生活への悪影響などを理由に不許可処分をしたと主張するが、道路管理者に与えられた裁量を逸脱している」と指摘した。

 原告側代理人は「当然の判決と理解している」と話す一方、遠藤忠市長は「市の主張、多くの市民の切実な願いが受け入れられなかったのは非常に残念。判決の内容を精査し、今後の対応を決めたい」と述べた。

 計画を巡っては、地元のコリーナ矢板自治会などが反対運動を続けている。【戸上文恵】

毎日新聞 2008年3月27日 地方版

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