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假谷さん葬儀、長女の手紙を読み上げ 突き落とし事件

2008年03月28日

 JR岡山駅で18歳の少年にホームから突き落とされて亡くなった岡山県職員の假谷(かりや)国明さん(38)の葬儀が28日、岡山県倉敷市の斎場で営まれた。出棺前、父親の要さん(70)は「このような事件が二度と起きないように」と、假谷さんの小学1年の長女の手紙を報道陣の方に向かって読み上げた。

写真假谷さんの長女が書いた手紙を読み上げる要さん(中央)と参列者ら=28日午後1時55分、岡山県倉敷市で

 「とうさんがいなくても学校はがんばります」という手紙を読み上げている最中、要さんが言葉に詰まると、親族とみられる女性が駆け寄って背後から支えた。読み終えた要さんは「このけなげな言葉を犯人に聞かしてやりたい」と声を震わせて訴えた。

 式には友人、同僚、石井正弘・岡山県知事ら約1千人が参列。假谷さんが大好きだったコブクロの「蕾(つぼみ)」が会場に流れると、気丈に振る舞っていた假谷さんの妻(37)は親族に抱きかかえられるようにしていすに座ったという。阪神タイガースファンだった假谷さんのため、出棺の際には「六甲おろし」が流された。

 とうさんへ
 いつもおしごとがんばってくれてありがとう
 でも、じこにあって
 つらいめにあったとおもうけど
 みんなとうさんをしんぱいしていて
 わたしは学校からかえってきて
 とうさんがしんだときいて
 とてもかなしくなりました。
でも とうさんがいなくても学校はがんばります

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