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【三重】

「輪番制」導入で2次救急を一本化 伊賀と名張の公私立3病院

2008年3月29日

◆平日の夜間と土日祝日に

 医師不足を背景に伊賀、名張両市で4月1日、両市の公・私立3病院が平日夜間と土・日曜祝日に限り2次救急を一本化する「三輪番制」が始まる。救急車による搬送を除き、岡波総合(伊賀市)と名張市立の両病院が事前の電話連絡が必要なのに対し、伊賀市上野総合市民病院は市応急診療所や開業医の紹介状がないと診療を受けられない場合がある。

 手術や入院が必要な2次救急を3院が当番制で担当する。平日は午後5時から翌午前8時45分まで、土曜・休日は午前8時45分から翌日の午前8時45分まで実施し、平日の昼間は従来通り伊賀市は2院が交代で、名張市は市立病院で救急患者を診る。

 平日夜間や土・休日の1次救急(軽症患者対象)は、両市にある応急診療所が担当。小児科の時間外2次救急は伊賀市は岡波が毎日、名張市では市立病院が主に当番の日に受け入れていく。

 各院で当番を担当する医師の数は、上野市民が16人、岡波が17人、名張市立が15人。内科医と外科医が最低1人ずつ、ほかに看護師らが待機する。

 紹介状が必要な上野市民の武藤隆勇事務長は「緊急性を要する2次救急患者を確実に診るためにも1次とのすみ分けは重要」と理解を求める。

 伊賀市健康推進室は「明らかに重症の場合や判断に迷う場合は119番を、軽症なら各市の救急医療情報センターで問い合わせを」と呼び掛けている。各センターは伊賀市=電0595(24)1199、名張市=電0595(64)1199。

 (原田晃成)

 

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