下請け業者に値引き要求　三菱電機子会社に公取委勧告

　下請け業者に不当に値引きさせたとして、公正取引委員会は２８日、下請法違反（下請け代金減額の禁止）で三菱電機ロジスティックス（東京都渋谷区）に再発防止を求めて勧告した。

　公取委によると、同社の姫路事業所（兵庫県姫路市）は平成１８年４月〜１９年６月までの間、兵庫県、大阪府、東京都の下請け業者計２１社に対し、代金の値引きを要求し、計約１億５７９０万円を不当に減額させた。

　値引きの額は平均約７５１万円で、約３４４０万円を値引きさせていた下請け業者もあった。

　三菱電機ロジは三菱電機がほぼ全額出資している子会社で、同社の自動車用部品の搬送などを請け負っている。売上高は約９３０億円。

　公取委に対し、三菱電機ロジの姫路事業所の担当者は「合意があれば、下請法に違反しないと思っていた」と話しているという。