2008年 3月 28日
線路に突き落とされ死亡、假谷さんの葬儀
今月25日、JR岡山駅で18歳の少年にホームから線路に突き落とされ死亡した岡山県職員、假谷国明さんの告別式が倉敷市で営まれました。告別式には親族や同僚のほか岡山県の石井知事も参列し、假谷さんに最後の別れを告げました。假谷さんは妻・寿子さんと幼い娘2人の4人家族で、弔問に訪れた人の話では2人の娘は式の間ずっと泣き続けていたと言うことです。また、祭壇の脇には家族の写真や假谷さんの趣味だったという野球のボールやグローブなどが飾られていたと言うことです。

男性突き落とし事件で防犯カメラ分析
JR岡山駅のホームで男性が線路に突き落とされ、列車にはねられて死亡した事件で警察は突き落とした18歳の少年の行動を確認するため、駅などの防犯カメラの映像を分析しています。27日に殺人容疑で送検された大阪府大東市の18歳の少年は警察の取り調べに対し、「誰か人を刺してやろう」と思い、事件当日25日の午後7時ごろ、在来線で岡山駅に到着し、駅の周辺をうろついた後、再びホームに戻って犯行に及んだことを供述しています。警察は駅に到着してから事件発生までの約4時間の足取りを裏付けるため、駅や周辺のコンビニの防犯カメラの映像を入手し、分析しています。

暫定税率廃止に備え道路発注を凍結
ガソリンなどの暫定税率が期限切れとなった場合に備えて、岡山県は、新年度の道路事業の新規発注を当面凍結すると発表しました。28日の県議会総務委員会で県側が明らかにしたものです。国会で暫定税率延長の法案が通らなければ、岡山県では年間約195億円の歳入が減ると見られています。これに備えて、契約済みの事業や最低限必要な維持補修などを除いた道路工事を凍結します。来月から6月の3カ月間では、当初予定していた半分弱の約50億円の事業が凍結されます。国会では、道路特定財源の行方が不透明な状況で、岡山県では、今後の状況によって凍結を解除するかどうか決めたいとしています。一方、香川県でも法案が通らない場合は、年間約103億円の歳入が減るとみられていて、現在、対応を検討しています。

大倉工業、カルテルで排除措置命令
商品の価格を事前に話し合って決める、カルテルを同業2社と結んだとして丸亀市の化学樹脂メーカー、大倉工業が28日、公正取引委員会から排除措置命令を受けました。排除措置命令の行政処分を受けたのは丸亀市に本社を置く大手化学樹脂メーカーの大倉工業です。公正取引委員会によりますと大倉工業はカップ麺の容器などに使う化学フィルムの出荷価格を決める際、2004年3月以降2年間にわたって同業の2社と話し合い、出荷価格を決めていたものです。大倉工業の従業員から内部告発があり、公正取引委員会が会社への立ち入り調査などを行った結果、カルテルの事実が明らかになったものです。今回の処分を受け大倉工業では今後、関係した営業担当者の処分を行う方針で「法令遵守を徹底して信頼回復に努めたい」とコメントしています。

天満屋倉敷店・報道公開
倉敷駅前に約3年ぶりに賑わいが戻ってきます。三越倉敷店の跡地にオープンする天満屋倉敷店が、28日、報道関係者に公開されました。天満屋倉敷店は地下1階、地上6階建てで倉敷初出店の35店舗を含む約300のブランドが軒を連ねます。地下1階の食品売り場は高級なイメージを演出するため内装に茶色を取り入れ落ち着きのあるフロアに仕上げています。こちらには岡山にこれまでなかったスイーツの店も進出しています。「モチクリーム」は岡山初進出の菓子店で、お餅の中にコーヒーなど24種類のクリームが入っている珍しいお菓子を販売します。また、4階には雑貨店のロフトが入っていて、家庭用品や生活雑貨など約3万点の商品が販売されます。さらに、各階には快適に買い物ができる工夫も凝らされています。天満屋倉敷店は28日、午前10時にオープンします。空洞化が叫ばれている倉敷市中心部の活性化の呼び水となるのか注目されます。

瀬戸大橋線の備中箕島駅でオーバーラン
28日朝、岡山市でJR瀬戸大橋線の上り普通電車が停車駅を約210メートルオーバーランするミスがありました。28日午前6時前、岡山市のJR瀬戸大橋線備中箕島駅で、3両編成の上り普通電車が約210メートルオーバーランして停車しました。列車は所定の停車位置まで戻り、約5分遅れで出発しました。後続の列車に影響はありませんでした。オーバーランした列車には約15人の乗客がいましたが、ケガをした人はいませんでした。JR西日本岡山支社によりますと、運転士が一時的に通過駅と勘違いし、駅を通過してしまったということです。

ムコ多糖症の治療薬、ついに承認
これまで日本では承認されていなかった難病・ムコ多糖症6型の治療薬が28日、厚生労働省に承認されました。これまで様々な障害を乗り越えてきた総社市の患者家族に話を聞きました。総社市のムコ多糖症6型患者・秋山裕斗ちゃんの父・武之さんの元には午前10時半ごろ厚生労働省から治療薬が承認されたことを伝える電話がありました。ムコ多糖症は20歳まで生きられないケースが多いと言われる難病で、裕斗ちゃんと同じ6型は日本に数人しかいません。患者数が余りに少ないため治療薬の承認が遅れていました。おととし11月保険が適用されず、莫大な費用がかかる薬の個人輸入を始めた裕斗ちゃん。ようやく去年1月に薬を販売する製薬会社が決まり承認を待ち続けていました。そして、今月24日厚生労働省で開かれた薬事分科会での検討を経て、28日、承認されたものです。

岡山・香川で教員の処分
岡山・香川で28日、教員の懲戒処分が相次ぎました。さぬき市では中学校の男性教諭が生徒の成績を授業で使うモニターに映し出したとして戒告処分を受けました。戒告処分を受けたのはさぬき市の公立中学校に勤務する48歳の男性教諭です。香川県教育委員会によりますと、男性教諭は去年12月18日、技術の授業中に生徒に自習をさせパソコンを使って高校入試の資料を作成していました。その際、操作を誤り、生徒が使っていたパソコンのモニター20台に3年生131人の成績や志望校などを映し出したということです。県教委は授業中にもかかわらず別の事務作業をした上、成績を流出させたとして28日付けでこの男性教諭を戒告処分としました。一方、岡山県立大学では64歳の男性教授がおととし12月、ブラジル人留学生が書いた学位論文の題名を勝手に変えて提出したなどとして戒告処分を受けました。大学の調べによりますと留学生は題名を元に戻して欲しいと教授に訴えましたが、これを受け入れず、去年10月になって、「私の堪忍袋の緒が切れれば、会議であなたの学位を取り消します」などと書いたメールを留学生に送っていました。大学の調べに対して男性教授は「不適切な言動で申し訳ない」と話しているということです。

岡山さくらカーニバル始まる
岡山市で28日から岡山さくらカーニバルが始まりました。旭川河川敷で行われたオープニングセレモニーでは地元の小学生4人がおかやま桃太郎まつりのマスコット、桃太郎やサル、犬と一緒にテープカットをして開幕を祝いました。旭川周辺の桜の木は植えられてから50年以上がたち、傷みの激しい一部の木で治療が行われています。セレモニーでは市内の連合婦人会から桜の保護活動に取り組む団体に寄付金が贈呈されたほか、桜並木を守るための募金活動も行われました。岡山さくらカーニバルは来月6日まで行われ、毎日、日没から午後9時まで桜並木がライトアップされます。