花粉の季節に人気が出る家電といえば、空気清浄機とともに掃除機が挙げられる。室内に舞い降りた花粉を隅々まで吸い込めるハイパワーなモデルが人気を集めており、ヤマダ電機 LABI 池袋店では3万円から10万円近くまでする高級タイプがよく売れるという。同店の掃除機担当スタッフである菊池氏によると「1万円前後の低価格モデルと比べると、6:4程度の割合で高級モデルが売れます。購入層は20台後半から40台の方までと、幅広いですね。他の家電に比べて、事前調査をしてから店頭に来られる人が圧倒的に多いのが特色といえます」とのこと。

 意外と若い層の人からも支持を集めている高級掃除機。じっくり調査してから購入する人が多いとあって、売れ筋ランキングには個性的なモデルが並んでいた。

●掃除機売れ筋ランキング
1位 DC22 ddm motorhead ダイソン 8万1200円以下(1%ポイント)
 ダイソンのキャニスター式で最上位モデルとなる掃除機。吸引力は最大210Wで、パワーヘッドを採用。紙パック不要のサイクロン式を採用する。本体重量は約4.8kg。
2位 DC24 motorhead ダイソン 5万9900円以下(1%ポイント)
 テレビCMでもお馴染みのアップライト式の最新モデル。パワーヘッドを採用し、吸引力は最大100W。サイクロン式を採用するのはダイソン製共通だ。本体重量は約4.8kg。
3位 パワースター CVPL10 日立製作所 3万800円(5%ポイント)
 現行機種で最高クラスとなる吸引力最大590Wを誇る、紙パック式の掃除機。パワーヘッドも採用しており、排気口の除菌フィルターも受けている。本体重量は約3.6kg。
4位 airsis SC-XD1 三洋電機 7万2500円以下(1%ポイント)
 排気が綺麗な「エアークリーン」機構を売りにするサイクロン掃除機で、排気の勢いも緩やかなのが特徴。吸引力は最大500Wで、パワーヘッドを備える。本体重量は約5.4kg。
5位 POWER CYCLONE EC-VX2 シャープ 5万2900円以下(1%ポイント)
 強力なパワーヘッドを備える吸引力最大470Wのサイクロン掃除機。スタイリッシュなデザインで幅広い層に人気を得ている。本体重量は約5.1kg。

 2位の「DC24 motorhead」を除いて、一般的なキャニスター型の掃除機が上位を占めている。「キャニスター型は吸引力が強いので、家族で長期間使う人に人気があります。アップライト型は一人暮らしの人に人気ですね。DC24 motorheadが上位になったのは、新生活シーズンならではだと思います」(菊池氏、以下同)という。このため、キャニスター式を中心に、売れ筋モデルが売れる理由についてみていきたい。

ヤマダ電機 LABI 池袋店 6階の掃除機売り場。紙パック式やサイクロン式など、ジャンル別に棚を設けており、コーナー面積は広い。各社の代表的なモデルを試用できるコーナーももちろん設けている(画像クリックで拡大)

※なお、表や写真で掲載している価格とポイントは、2008年3月27日11:00時点のもの。日々変動しているので、参考程度に見ていただきたい。