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2008/03/29

高島易断

高島易断というのがあるんだが、つうか、いっぱいあるんだが、それぞれが本家だとか元祖だとか名乗っていて、まるで三島のうなぎ屋みたいな騒ぎになっているんだが、それが
みんなインチキだという話がある。なんで、どこがインチキかという話は後にしておいて、とりあえずはコレだ。asahiのNEWSなんだが、

 「高島易断(たかしまえきだん)総本部」を通称とする宗教法人が、易の鑑定を受けた相談者に「2年後に死ぬ」「子供が幸せになれない」などと説いて困惑させ高額な祈祷(きとう)や仏具購入を勧誘し、トラブルが起きていることがわかった。有名な高島易断の名前を使った悪質な開運商法ともいえ、経済産業省は、根拠のないことを吹き込んで商品を買わせたり、相手を困惑させた状態で契約したりしていることなどが特定商取引法違反にあたるとみて、26日にも一部業務停止命令を出す。宗教団体への同法適用は初となる。

 この宗教法人は「幸運乃光」。東京都港区に本部があり、首都圏数カ所に鑑定所を、千葉県内に祈祷ができる寺院を持っている。

まぁ、以前から話題になっていた、3000円で見ると称して「もっと偉い先生が来ているから」とか追加オプションがアレで、どうのこうのというんだが、

これでとうとう、業務停止命令が出たわけだ。

 「高島易断総本部」「高島易断崇鬼占相談本部」の名称で占いを行っている宗教法人「幸運乃光」(千葉県袖ケ浦市)が、「家族全員地獄に落ちる」などと、根拠のないことを言って数百万円の祈とう料を支払わせたのは、特定商取引法違反(不実告知など)に当たるとして、経済産業省は26日、28日から3カ月間の一部業務停止命令を出した。宗教法人に対する同命令は初めて。

今まで宗教の名を借りて、やりたい放題やっていた連中が規制されるのはいい事なんだが、アクセスジャーナルさんちに言わせると、コイツはとんでもない悪者だというわけだ。

 このことは、大手マスコミが翌3月27日に報じているが、報じ方が甘過ぎる。というのは、この宗教法人の代表を務める小澤茂男(48。写真=『サンデー毎日』93年5月2日号より)氏なる人物は、過去、何度も犯罪絡みで名前が浮上しており、確信犯と思わざるを得ないからだ。しかも、その犯罪、疑惑の質が悪過ぎる。

なんせ、宗教邦人の名を使って4億2000万円の脱税とか、地面師と組んでビルの不法占拠とか、闇金営業で逮捕とか、多彩な経歴を誇ってらっしゃるようであるますが、まぁ、そこんとこは置いといて、だ。

そもそも高島易断て何なの? その発祥はいつ、どこで、何千年の歴史を持っていて、本当の本家はどこの誰が継いでいるの? というのが気になるんだが、そこで調べてみると、高島易断の元祖というのは、明治時代の実業家であり、伊藤博文の親友でもあった高島嘉右衛門という人である。で、Amazonのこの本なんだが、

高島易断を創った男 (新潮新書) 高島易断を創った男 (新潮新書)
価格:¥ 714(税込)
発売日:2003-08

この本のカスタマーズ・レビューが面白いわけだ。

高島易断について知りたいと思って読んだのだが、その期待は見事に打ち砕かれた。本書は実業家としての高島について書かれたものだったのである。
 高島は材木商、為替商、ホテル業、ガス灯敷設、教育と様々な事業に携わった。違法取引に手を出して投獄されたりと波瀾万丈な人生を送っている。その局面をたどっていくのが本書なのである。
 著者は高島の人生を肯定的に描いているが、私には、政府や要人と癒着して私腹を肥やす悪徳商人としか思えなかった。易も隠れ蓑に使われただけではなかろうか。

明治時代というのは、今と違って、悪人と偉人の境界線が曖昧だったわけだ。ヤクザの親分が難破した船を助けたり、富士の裾野を開墾したり、小学校作ったり、政治家はいっぱいメカケを囲ったり、まぁ、あの時代の実業家というのはみんな「政商」だったりする。高島易断の祖である高島嘉右衛門という人もそんな一人であって、易断というのはあくまでも「趣味」でしかなかったわけだ。なんせ
占いは売らないというのが信条で、占いでカネを儲ける事を許さなかったし、弟子も取らなかった。高島易断というのは、だから一代限りのモノであり、いまある高島流というのは高島嘉右衛門の書いた本を読んだ人が自己流でやっているショーバイに過ぎない。

むかしは、モノを教えるのにカネを取らない人というのがいっぱいいたわけだ。おいらの父親は貧乏な家の出で小学校しか出てないんだが、漢詩と詩吟をある偉い先生について習っていたわけだ。

山田積善先生
明治30年9月20日 愛媛県。貧乏な曹洞宗の寺に生まれ、幼くして母に死別。父を師とし厳しく鍛錬される。本名、山田積善(かつよし)。
大正2年 地元の小学校を卒業後、京都に赴き蛍雪の功を積むこと5年。
大正11年 明治大学法科卒業。
昭和 5年 弁護士開業の傍ら、特殊な吟法で一世を風靡する。
昭和21年 NHK放送を最後に吟界から遠ざかる。
昭和50年 ご逝去。79歳。

この人は本業は弁護士だったので、漢詩や詩吟を教えてもカネは取らなかった。なので、おいらの親父も長じて詩吟の先生になったんだが、生涯で数千人の弟子に教えていたんだが、一銭の報酬も受け取らなかった。「自分が無料で教わったから」というのがその理由だったんだが、まぁ、本業が他にあったからね。で、高島易断の祖というのも、そういう人だったようだ。

なお高島嘉右衛門の占いの的中率は抜群であったため、「高島」「高島易断」を名乗りその名声を利用したものが続出し、現代でもそれを名乗る団体は色々出ているが、いずれも嘉右衛門とは関係なく、高島長政も「高島易断」を名乗って高島家縁者や門下生を装うのは迷惑至極であると語っている。また「呑象」の号も嘉右衛門門人の小玉卯太郎に黙認しているだけであった。

占いそのものを商売とすることを戒めていたとされ、皇典講究所で講演した『神道実用論』の中にそれを表していると言われている一文がある。

「其名巳(すで)に『うらなひ』(不売)と云ふが故に、決して金銀等の礼謝を受けず、実に神易を以て神明に通信するを本分の職務とするときは、始めて神官の名称にも副(かな)ひ、人の信用浅からざるべし。」

カネを受け取らず、親身になって相手の心配をするから信用される。そんな名声を利用して商売にしようという連中は昔から多かったようで、まぁ、今でもそういう連中が絶えないわけだな。で、最初は親切ごかしに3000円とか言っておいて、しまいには身ぐるみ剥がされる、と。

ちなみに、易者というショーバイはテキヤの管轄である。これ、知らない人が多いので念のため。以前にも書いたんだが、テキヤの世界では「言葉を使って売る」のをタンカバイと呼んで、典型的な例がフーテンの寅さんなんだが、ペラペラとまくし立ててモノを売るわけだ。易者はペラペラとまくし立てるだけでモノも売らずにカネを取るので、テキヤ業界では地位が高いw つうか、テキヤ世界のエリートである。

「確かに、私は刺青をしており、ある親分と義兄弟の盃を交しています。しかし、易者という仕事の性質から暴力団とある程度関係を持つことは止むを得ない面があるのです。昔から易者は、縁日などで他の露天商などと一緒に占いなどのことをし、その際には揉め事などの仲裁役を頼まれたりするという関係もありましたし、地方で会場を借りて相談会をやる場合にも、いわゆる顔役と称する人達と円満な関係がなければ相談会を妨害されたり嫌がらせを受けたりして、スムーズに相談会を行えなかったりするのです。

 また私がつきあいのあるのは露天商の関係のいわゆるテキヤと呼ばれる人達でこれらの人達の中には人間的に尊敬できる人もおり、『暴力団』と一括りにしてしまうことには抵抗を感じざるを得ないのです。

高島易断で検索していて発見したんだが、あちこち伏せ字だらけで誰の言葉なんだが判らないんだが、つまり、そういう事だ。

コメント

そもそも、占いなんて全部インチキだと思ってますけどw

神田に高島歴のビルがあるよね。
まぁ、あいつらは株もやるし仕手もやるし・・・
ヤクザです(きっぱり)。

株式相場は薄商いの日々が続いているが、
外人は7営業日連続で買い越しである。(28日)
この事をどう見るか?頭の中で占ってみよう。

易者ではなく四柱推命ですが、寅さんのようであり、鑑定師でもあるという人を知っています。
http://www.youtube.com/watch?v=lDscw-XgppM
CDを買うと無料鑑定券がついてきます。
http://www.torimono.net/~hirata/yuishin-index.html

易者は「不売」とも書くと言う通りですし、他人の困りごと相談を無料で解決するのが本道のように見えますが 実はやくざの親分も困りごと揉め事を相談すれば解決してくれていたのです。この一番進歩してる国が現代中国です。 その暦史は古くて達磨大使以来とも言われてるチンパン(青幇)に遡る。この最初は清国の穀物輸送隊として政府直轄で創成された。途中省く。これが途絶えていたのが1900年代から共産党政権が出来るまで隆盛を極めて、紅幇、洪幇
も擬似組織が誕生して地下組織・ 黒社会が繁栄します。疎開地という虫食い外国植民地と言う言語も法律も人種も違う間を 自由に往来してさまざまな そこで働く中国人労働者の軋轢の解決をして (つまりカネを受け取らず、親身になって相手の心配をするから信用される手法で 裏ではアヘン密輸入や」販売での暴利と共に栄華を極めた。 ところが唐小平の改革開放路線の深化と共に 又同じように国内に虫食い状態の 国営企業と異なる仕組みで動く言語も会社の規律も異なる外国資本の工場が乱立する時代になって、 滅亡してるように見えたチンパン(青幇9が生き返り紅幇、洪幇も 復活して、現代中国の黒社会は繁栄してるので、たとえ共産党政府の国がデフォルトを起こして米国と共に滅びようとも 中国の人民はしぶとく生き残れるようですよ・・・

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