【中国総局】中国チベット自治区ラサの名刹(めいさつ)ジョカン寺院で、チベット人僧侶のグループが外国報道機関の記者らに「中国政府が言っていることは正しくない」と直訴した問題で、同自治区のペマ・チリン副主席は27日、「僧侶たちは処罰を受けない」と言明した。国営新華社通信が伝えた。
一方、28日付の中国各紙は海外メディアがチベット人僧侶たちの発言を大きく取り上げたことを批判する記事を掲載した。
共産党機関紙「人民日報」系の国際情報紙「環球時報」は「一部の西側メディアは少数の僧侶が叫んだことに重点を置いて報道した。安定と繁栄を支持し、民族の団結を主張する最大の声を否定するのであれば、とてつもない大うそをつくことになる」と指摘。英字紙「チャイナ・デーリー」は「海外メディアは事実関係の確認をせずに一方的な主張を引用した」と強調した。
毎日新聞 2008年3月28日 21時00分