佐賀市の路上で昨年9月、知的障害者の安永健太さん=当時(25)=が挙動不審として警察官に取り押さえられた直後に死亡した問題で、遺族が氏名不詳のまま特別公務員暴行陵虐致死の疑いで告訴していた警察官数人について、佐賀地検は28日、刑事事件としての立件を見送り、不起訴処分とした。同日、遺族側に説明した。
地検は、安永さんの死因を「心臓性急死」として取り押さえとの因果関係を認めず、取り押さえを適正な保護行為と判断した。
地検は、安永さんの死亡直後から目撃者らの事情聴取を重ね、現場付近にいた女子高生から「警察官が健太さんを殴ったのを見た」との証言も得たが「暴行の事実はなかった」と結論づけた。
遺族側は、不起訴処分を不服として佐賀地裁に付審判請求する見通し。
=2008/03/28付 西日本新聞夕刊=
地検は、安永さんの死因を「心臓性急死」として取り押さえとの因果関係を認めず、取り押さえを適正な保護行為と判断した。
地検は、安永さんの死亡直後から目撃者らの事情聴取を重ね、現場付近にいた女子高生から「警察官が健太さんを殴ったのを見た」との証言も得たが「暴行の事実はなかった」と結論づけた。
遺族側は、不起訴処分を不服として佐賀地裁に付審判請求する見通し。
=2008/03/28付 西日本新聞夕刊=