【3月28日 AFP】中国政府が手配した米英仏など在中国大使館員による視察団が28日、暴動制圧後の中国チベット(Tibet)自治区ラサ(Lhasa)に到着した。視察団の参加国は、米、英、仏、ドイツ、イタリア、スペイン、ロシア、スロベニア、カナダ、オーストラリア、日本など15か国。
在中国オーストラリア大使館の職員によると、中国当局からラサ入りの連絡があったのは、出発前日の27日のことだったという。イタリア大使館の職員によると、視察団は29日までの2日間、ラサに滞在する予定。各大使館から視察団に参加できるのは1人に限定されているという。
ラサへの視察団派遣について、在中国オーストラリア大使館の職員は、中国外務省が現地への外交要員派遣を求める国際圧力に応じたものとみている。
視察についてAFPが中国外務省に詳細を問い合わせたところ、回答を拒否された。
一方、米国務省のショーン・マコーマック(Sean McCormack)報道官は、大使館員のラサ派遣の動きを歓迎するとしながらも、「ラサだけでなく周辺地域の状況把握も必要だ」と述べ、中国政府の対応は不十分との認識を示した。
ラサへの外国大使館員の視察団派遣に先立ち、中国政府は26日、一部海外メディアによる記者団の現地取材を3日間に限り許可していたが、AFPに取材許可は下りなかった。(c)AFP
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