渋川市立橘小学校(武居宏幸校長、320人)で今月18日、給食に出た赤城酪農組合(同市赤城町)の紙パック牛乳1個に昆虫のカマドウマが混入していたことが分かった。6年生の男子児童(12)が途中まで飲んだが、体調不良などは訴えていない。
市教委によると、同日の給食中に児童がストローに違和感を感じ、体長約1センチのカマドウマを見つけた。「赤城牛乳」(200ミリリットル)は市内の13小中学校、2幼稚園が購入していたが、同日以降は別業者に切り替えた。
連絡を受けた県渋川保健福祉事務所は同日と21日、同組合の工場を立ち入り検査し、パックを組み立てる際に昆虫が入り込んだ可能性が高いと確認。周囲にカバーを設置するなど改善指導し、25日に製造再開を許可した。市教委は新学期から同組合の牛乳を購入するという。
同組合は給食用のほか、一部を戸別配達したり、スーパーなどに卸している。他の牛乳に異状はないという。【伊澤拓也】
毎日新聞 2008年3月28日 地方版