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沖縄集団自決訴訟に対する大阪地裁の不当判決と照屋氏の証言

2008/03/28 12:44

 


 本日、大阪地裁は沖縄集団自決訴訟をめぐり、被告で作家の大江健三郎氏を勝訴させるという不当な判決を下しました。これまでの法廷での議論などを通じ、原告側は間違いなく勝つつもりでいたでしょうから、さぞや驚き、失望したことと思います。それでも原告側は当然控訴し、舞台は高裁へと移ることになるのでしょうが、判決文の要旨を読んでいて、ひっかかることがありました。いや、はっきり言えばひっかかるところだらけなのですが、その中で一点、次の部分を取り上げます。

 《原告らの主張に沿う照屋昇雄の発言はその経歴等に照らし採用できず…》

 この照屋氏に関しては、私も昨年12月に沖縄でインタビューし、12月27日付の「詳説・戦後 沖縄の言論」という特集記事で、次のように書きました。

 《(前略)取材を受けないまま、地元メディアに一方的な記事を書かれた点では、戦後の琉球政府で旧軍人軍属資格審査委員として軍人・軍属や遺族の援護事業に携わった照屋昇雄氏(83)も同様だ。
 照屋氏は昨年8月(※平成18年)、産経新聞の取材に対し、「遺族たちに戦傷病者戦没者遺族等援護法を適用するため、軍による命令ということにし、自分たちで書類をつくった」と証言し、当事者として軍命令説を否定した。
 それに対し、沖縄タイムスは今年(※19年)5月26日付朝刊で、慶良間諸島の集団自決をめぐり、当時の隊長らが作家の大江健三郎氏らに損害賠償などを求めている裁判での被告側主張を引用。「『捏造』証言の元援護課職員 国の方針決定時 担当外 人事記録で指摘」などと、4段見出しで大きく報じた。証言を否定する趣旨の記事で、名指しこそしていないが、すぐに照屋氏だと分かる書き方だ。
 しかし、照屋氏は当時の琉球政府辞令、関係書類などをきちんと保管している。被告側が提示した記録について、照屋氏は「人名の上にあるべき職名が伏せられていたり、全員、庶務係となっていたり不自然だ」と指摘するが、こうした反論は地元メディアには取り上げられない。
 照屋氏は渡嘉敷島に1週間滞在して住民の聞き取り調査を実施しており、「隊長命令があったと言った人は1人もいない。これは断言する」と述べている。「捏造」と決めつけた沖縄タイムスから謝罪や訂正の申し入れは一切ないという。》

 この沖縄タイムスの記事には、《被告側は同職員の採用時期が証言にある昭和20年代後半ではなく昭和30年で、援護課職員ではなく中部社会福祉事務所職員として採用されたことなどの人事記録を証拠として提出、「元職員の証言は信用できない」と反論した。》《被告側は「(19)58年10月まで援護事務に携わる援護課に在籍していない元職員が、渡嘉敷島住民から聞き取りをしたり、援護法適用のため自決命令があったことにしたとは考えられない」と指摘した》とあります。

 つまり、大阪地裁は、この照屋氏よりも被告側が出してきた証拠書類を信用できると判断したということでしょうか。判決がいう「その経歴」とは、何のことなのでしょう。私は納得ができません。そこで、照屋氏が今も保管している当時の辞令などの写真(コピー)を改めて掲載します。これを見ると、上の記事と明らかに矛盾し、照屋氏が昭和27年10月から援護事務に就いていたことが分かりますが、裁判官はこっちの方が、偽物だとでも言いたいのか…。

 

 

 

 明日の新聞各紙は、この判決のことを大きく取り上げるでしょう。特に、地元紙2紙は、判決がどう出るか、今までの自分たちの報道ぶりが否定されるような結論になるのではないかとびくびくしていたでしょうから、大喜びして鬼の首を獲ったかのように大騒ぎすることでしょうね。そこで、ついでに琉球新報の社是を紹介します。ここにある「不偏不党」「公正」「品格」などの言葉が、本当であるのかどうか、明日の紙面を見ればよく分かることだと思います。

 

 きょうは夕刊当番なので、会社で他の記者が書いてきた原稿をチェックしたり、簡単な手直しを入れたりする作業をしています。いままた、新しい原稿が到着したので、とりあえずここまでにしますが、私は正直、怒っているのです。

  

 ※追記 午後3時10分すぎ、霞が関外務省(右側の建物)前に到着したところ、桜がほぼ満開状態でした。きょうは、上の沖縄集団自決の裁判のほかに、KSD事件をめぐる裁判で、村上正邦元労相に対する実刑が確定しましたが、私は実はこの裁判にも疑問を持っています。はっきり言えば、功を焦った検察の決めつけによる無理筋の立件ではないかと。私は社会部記者ではないので、裁判の詳細については承知していませんが、村上氏に対しては、取材その他を通じ、話を聞く機会が幾度もあり、そんな印象を受けています。二つの裁判について考え、沈んだ気持ちで歩いていたのですが、桜の花には少し癒されました。季節はめぐりうつろい、人もまたうつろい行くのでしょうね…。

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コメント(47)

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2008/03/28 12:49

Commented by 佐衛門 さん

まさかこのような判決が出るなんて想像もしてなかった。

この裁判長
どういう経歴なんでしょうか。
そこしか瑕疵が有ったとは思えないのだ。

 
 

2008/03/28 13:10

Commented by hinohiroken さん

不当な判決とは思います。
が、メディアの人は判決に対して「不当」という言葉で単純化するのではなく、練れた表現で批判していただきたいものです。

 
 

2008/03/28 13:11

Commented by 阿比留瑠比 さん

佐衛門様
 常識では考えにくい判決ですね。裁判長についてはまだ調べていないのでよく分かりませんが、左派メディア・勢力の圧力に屈したのかもともとそういう人なのか…。

 
 

2008/03/28 13:13

Commented by 阿比留瑠比 さん

hinohiroken様
 私は婉曲な表現が得意でなく、つい思ったままを書いてしまうのですいません。しかし、心からこれは「不当だろう」と思ってそう書きました。

 
 

2008/03/28 13:28

Commented by jess-kun さん

阿比留記者、ありがとうございます。
 そうですか。大江側が勝ったのですか。怒って当然です。不当です。
この裁判官は、まさにレフトウィングにいる人ですね。この裁判官の経歴・判決歴を調べれば、その思想がわかりますか。
ここに掲げられている辞令その他は、裁判に証拠として提示されたのでしょう? どこをどうすれば、こうまで曲解あるいは誤解できるのか…。左斜め読みしたか…!?

 
 

2008/03/28 13:31

Commented by くぼた さん

こんにちは。
阿比留様

昼前のニュースで知りました。
必ず阿比留さんから何らかのエントリが有ると思って抜け出して自宅に帰ってきました。
詳しくは明日にでも外出の許可をもらって拝見させて頂きますが、本当に裁判官は何を考えているのでしょうか、今夕の検査では血圧上昇、血糖値上昇で安静指示が出ること間違い有りません(笑)
悔しいですね。日本のどこかが狂っています。

 
 

2008/03/28 13:40

Commented by 阿比留瑠比 さん

jess-kun様
 この判決やそれに関連する問題については、いずれまた調べ直して報告できることがあれば報告したいと思います。照屋氏からは、経歴の話や、被告側が出してきた資料のインチキ性、また被告側証言者の正体などについても詳しく聞いたのですが…。私はもともと司法をそれほど信用してはいないのですが、それにしても、と思います。

 
 

2008/03/28 13:41

Commented by 阿比留瑠比 さん

くぼた様
 こんにちは。>必ず阿比留さんから何らかのエントリが有ると思って抜け出して自宅に帰ってきました。…わざわざそんなことまでさせてしまって、たいしたエントリではなく申し訳なく思います。ご自愛くださるようにお願いします。>日本のどこかが狂っています…。全く同感です。

 
 

2008/03/28 13:49

Commented by ni0615 さん

To 阿比留瑠比さん
お久しぶりです。
心配しておりましたが、
阿比留さんもご家族も健康を快復されたようで、なによりです。

さて、今日の書き込みですが、
辞令のお写真を見ると益々不思議です。

そうすると照屋さんは、

(1)渡嘉敷島に1週間滞在して調査したのは何年何月なのですか? この2年間貴紙産経新聞の記者さんは誰一人それを明らかにしていませんね。

(2)そのときの調査ノートの写真はないのですか? ビデオでも照屋さんは「あっちにある」とかいったっきり、見せてはくれませんね。阿比留さんは見たのでしょう。お写真は撮らなかったんですか?

(3)照屋さんは東京の審査会に出席して東大総長の茅誠司さんの話を聞いたそうですが、それはいつだったのですか? 赤松元隊長もその場に居て、劇的な感動発言をしたそうですが、同行者はだれだったのですか?

(4)照屋さんはある年の暮れ、村長の玉井さんに頼まれ、年明けの内閣閣議に間に合わせる為、急いで偽の赤松命令報告書をしたためたそうですが、それは何内閣の閣議だったのですか? 閣議は何月ですか? いったい何年のことだったのですか? そのとき照屋さんは渡嘉敷島にいて、村長の玉井さんに提出したのですか?

(5)それらは皆、お写真の辞令の期間でやりおおせたことなのですか?

とりあえず、阿比留瑠比さんなら当然知っている筈の幾つかについて、お答えいただければ幸いです。

 
 

2008/03/28 13:53

Commented by 亜細亜大臣 さん

争われたのは、命令が在ったのか、無かったのか、であったはず。
無かったを、認めながら、その解釈はもっもだ、だなんて。
殺しても良いと感じたら、殺しても良いのか。

 
 

2008/03/28 13:53

Commented by izayd さん

阿比留様、こんにちは。

私も怒り心頭に発しましたが、地裁がおかしいのは良くあること(それはそれで大いに問題ありですが)と思い直しました。
原告側は控訴するようですので高裁以降の良識を信じることにします。

 
 

2008/03/28 13:58

Commented by eisenbahn さん

悲しいけれど、ぐだぐだした空気が何事も主導権をにぎる参院選以後のながれのなかでは、十分予想された判決でしたね。教科書を書き換えることすら政治が認めてしまった以上、司法が原則論を貫くことはないでしょう。
 
こうしてまた一つ既成事実がつみかさねられ、国民が思考を停止する大義名分ができた。裁判所もみとめたんだと。

年金やガソリンの値段のことで毎日大盛りあがりっていう国民ですもの。

 
 

2008/03/28 14:16

Commented by staro さん

また差別の好きなni0615か(藁
慰安婦問題でも大騒ぎしたが、venomさんに完璧に論破されて敗退
この手の話になると必ず出てくるが、頭は大丈夫かい?
おまぃの母ちゃんは脳味噌の代わりに赤味噌入れたんだろ?
人のブログに乗り込んでぎゃーぎゃー言う暇があったら、例の府職員の
おばちゃんと一緒に「革命」運動しテロって(藁
おまぃの親友が出てるぞ(藁
http://jp.youtube.com/watch?v=bqTmiEXdzYY

 
 

2008/03/28 14:28

Commented by parkmount さん

To izaydさん
>阿比留様、こんにちは。
>
>私も怒り心頭に発しましたが、地裁がおかしいのは良くあること(それはそれで大いに問題ありですが)と思い直しました。
>原告側は控訴するようですので高裁以降の良識を信じることにします。

地裁当たりには司法修習生時代の左翼洗脳が抜け切らないか、完全に『フニャ脳」になっている裁判官が、結構いるかもしれませんね。

 
 

2008/03/28 14:36

Commented by SOUL D.J. Syue さん

阿比留様、こんにちは。
裁判というものは、本当に正しいものダケが勝つとは限らないのですネ。
裁判長が自分の思想や感情を盛り込んだ上での判決ならば、証拠や資料は要らないということですか…。へぇ~。フ-ン。

大ボ○…、あ、失礼しました。
大江健三郎側には一体どんな正しい資料や証拠があるというのでしょうか。
コイツ海外では日本人の事をボロクソに言うそうですが、こんなヤツを支援している日本人は、自分がボロクソに言われてるのも知らずに諸手を挙げて喜んで何が嬉しいんでしょうか?

在りもしない事実を本にしてカネ儲けした意地汚いコイツをさも正義感ぶって支援しているサヨク連中や、コイツ等に騙されて、間違った考えを持たされた可哀想な人達。
こんな奴等を野放しにしたまま、何も出来ない自分が恥ずかしいです。

 
 

2008/03/28 14:38

Commented by hanausagi さん

阿比留さん

う~む、血圧の上がるようなニュースが続きますね。100%原告勝利を信じていたので、また左巻きの裁判官に当たったのかとがっくり来ます。

裁判官は思想調査して、中立から左よりは全員クビにしろ!と怒鳴りたい気分です。しかし、司法もこのザマでは先は長そう…。

 
 

2008/03/28 14:44

Commented by staro さん

判決の要点

1.手榴弾と軍の滞在
2.学術文献

が判決に大きな影響を与えたように思う
特に「文献」について、どの文献なのか我々も調べて、それが事実と
どう違うのか、解釈がどう変わるのかを考査する必要がある
その上で裁判長個人がイデオロギーに侵されている輩なのか、単に勉強不足
なのか、それとも保守側が理解していないのかがわかるだろう
1.については単に憶測の域を出ない話であり、裁判長の思い込みである

 
 

2008/03/28 15:06

Commented by parkmount さん

大江がやった事は中共や南朝鮮がやっている事とあまり変わりません。

このような事は歴史学の観点で究明される部分であるべきです。「死人に口なし」でテメエの私腹を肥やす為で、下手に判官づらした、物書きを名乗る傲慢な河原乞食です。

人間も例え一端の物書きとして、ある程度まで並よりはましに出来ても、棺桶に片足突っ込んでから、こういうポカをやるのは墓荒らしをした天罰でしょう。

ノーベル賞もだんだん重みがなくなって来ましたね。

 
 

2008/03/28 15:27

Commented by 阿比留瑠比 さん

亜細亜大臣様
 ノーベル賞作家さまであれば、現地で取材した経験すらないまま、他人の名誉を傷つけても仕方がないということでしょうか。承服しかねます。

 
 

2008/03/28 15:37

Commented by take8 さん

結論ありきの裁判だったと言う事でしょう
原告側の証拠、証言は全て信用に値しない、ので
不確かな伝聞や不透明な証拠のみを採用する・・・
ま、この手の裁判は今までの常識とされた考えから1歩も前に進もうとしません
例え、今までの常識を覆す証拠、証言が出てきてもw

アサヒには「元戦隊長の命令があったとは断定できないが・・・」とありましたが断定できないのに棄却とは?
旧日本軍の関与を言うなら米軍の関与が重いのでは?

私はこの事件は集団による「心中」だと思っています
旧日本軍により追い詰められての自殺?
違うでしょ
米軍の砲撃、上陸によって追い詰められての心中でしょ
今の考えかたで過去を判断すべきではないでしょうに

高裁、最高裁の裁判官がマトモな常識を持っている事を願うだけです

 
 

2008/03/28 15:41

Commented by 阿比留瑠比 さん

izayd様
 確かに高裁の良心と良識に期待するしかありませんが…。高裁が、何が何でも軍命令で住民が自決したことにしたい主流派マスコミやサヨク活動家の圧力に負けずに、理性的な判断を下してくれるかどうか、この一審の判決を見ると不安も募ります。

 
 

2008/03/28 15:44

Commented by 阿比留瑠比 さん

eisenbahn様
 >年金やガソリンの値段のことで毎日大盛りあがりっていう国民ですもの。 …確かに、こうした国民一人ひとりの財布には直接関係のない話は、多くの人の関心と注意をひかない傾向はありますね。左派と保守派の一部が騒いだり、論争したりしても、大部分の人は興味を示さないと。これだけメディアで報道されても…。

 
 

2008/03/28 15:53

Commented by izayd さん

阿比留様、こんにちは。

地裁のわけわからん左巻き判決を高裁が覆した例は過去多数ありますので、司法の良心を信じたいです。

parkmount様、私のコメントへのコメントありがとうございます。
ノーベル賞に関しては平和賞、文学賞はもはや価値なしと思っています。

 
 

2008/03/28 15:57

Commented by 安原美吾 さん

残念な判決ですね。
昭和20年の今頃、沖縄を守るために多くの若者たちが沖縄周辺海域で散華したことを思うと、今回の判決は怒りを禁じえません。昭和20年4月7日に撃沈した戦艦大和も・・・・
私は「下級審」というものは、裁判官の質も「下級」であると思っています。ですから、こうした判決が出てもそれほど驚きませんが、時期が時期だけに・・・・
この判決で左翼メディアが「軍=悪」という構図でまた騒ぎ出すのかと思うと悲しくなります。
今日は沖縄集団自決の慰霊の日でもあるそうですが、判決がこの日と決まった時点で既に結果は出ていたのかもしれませんね。

 
 

2008/03/28 15:59

Commented by 阿比留瑠比 さん

SOUL D.J. Syue様
 こんにちは。>大江健三郎側には一体どんな正しい資料や証拠があるというのでしょうか。…大江氏は、間違いだらけで米軍推薦の本でもあった「鉄の暴風」を孫引きして、あとは文学的センスとやらで「沖縄ノート」を書いたのでしょう。こうなったら、高裁での裁判闘争と、良識ある判断を待つしかありませんね。

 
 

2008/03/28 16:01

Commented by 阿比留瑠比 さん

hanausagi様
 司法も行政も立法府も、さらに言えば言論界も土台が腐っているという印象です。これでは日本が何に対しても戦えない国である現状は、無理がないのかもしれません。少しでもよくしたいのですが…。

 
 

2008/03/28 16:55

Commented by kawanya62 さん

 阿比留様ご苦労様です。
 大江健三郎に対する損害賠償請求は認められなくても、せめて岩波書店の本の回収くらいは命じて欲しかったです。回収しないと現に生存している元隊長の名誉を今後も毀損し続けるのですから。

 総理の靖国参拝も、判例は違憲ではないことに確定しているのに、高裁にまで及んでいるサヨクな裁判官がたまに判決書傍論で違憲と書きます。そこに期待する反日勢力(朝日新聞・アジア共産主義者等)がいるんですね。

 橋下弁護士が知事になる前に、上記の靖国違憲を傍論で書いた大阪高裁大谷裁判長について「高裁判事といえども、傍論に書いてることなんか寝言ですから、無視してよいです。え、大谷判事ですか。大谷判事とは、法廷で裁判長と弁護士という立場でよく対面します。」と発言していました。今回は、暴論どころでなく判決書の主文と理由ですから、困ったものです。
大阪の川にゃ

 
 

2008/03/28 16:57

Commented by やせ我慢 さん

裁判長といえど人の子。結局は教育が大きいのでは。
深見敏正裁判長という方の年齢は知りませんが、戦後教育を受けた世代だろうと思います。安易な正義感が作用したのではと疑ってしまいます。

それにしても、遺族補償を受け取るための手段だったという原告主張に対して「捏造は認められない」とは、どういう意味なのでしょう。

保障を受け取る為の捏造は無かったという意味か、原告の主張が捏造であり認められないという意味か。

どちらにしても、この裁判に出た資料でそこまで断定出来るとは思えません。公平な姿勢だったのかと、疑問を感じるのは自然だと思います。

 
 

2008/03/28 17:00

Commented by 裏の桜 さん

こんにちは。
凄い判決ですね。このブログにコメントを書き込む前に色々とクグッて、この裁判のことを勉強してきたのですけど、やはり不当判決としか言いようが無いですね。確かに裁判も人間が判断することですから間違いもあるでしょう。しかし、素人目から観ても客観的な証拠が存在するのに・・・何を信用していいのやら

 
 

2008/03/28 17:03

Commented by 阿比留瑠比 さん

staro様
 文献と言えば、この判決では、沖縄ノートの原典とも言える沖縄タイムス刊「鉄の暴風」について、誤記がたくさんあるということは認めているんですよね。それでいて、それに関する裏付け取材一つせずに書かれた沖縄ノートは問題はない、というのも素直に考えて変な話ですね。

 
 

2008/03/28 17:09

Commented by 阿比留瑠比 さん

parkmount様
 この大江という人は、やはり作家の柳美里氏の小説「石に泳ぐ魚」が名誉毀損等で裁判沙汰になった際には、柳氏に対し、月刊「世界」に寄せた文章で「柳さんがウソをついている、とは私は思いません。しかし、いったんそのまま小説に書き、それがKさんを傷つけ苦しめていると本人から告げられた以上、柳さんはその小説をあらためてもう一度、はっきり読みなおすべきではなかったでしょうか?それこそが、つまり何事に対しても、目を逸らさず、あるがままの自分と他者を正面からきちんと受けとめること、ではなかったでしょうか?」として、書き直すことを求めています。自分はこの裁判で、一切の間違いや他人を傷つけたことを認めなかったのに、です。

 
 

2008/03/28 17:11

Commented by 阿比留瑠比 さん

take8様
 >結論ありきの裁判だったと言う事でしょう…。そうなのかもしれません。ある一定の結論にもっていくためだけに情報資料を取捨選択し、都合の悪い話は信用できないとして採用しない…。しかし、本当に失望を感じた判決でした。上級審に期待するしかありませんが…。

 
 

2008/03/28 17:22

Commented by 阿比留瑠比 さん

izayd様
 こんにちは。この裁判に関しては、私が取材した人はほとんどみんな自信たっぷりだったのですが…。よほど強い左巻き圧力が働いたのでしょうね。

 
 

2008/03/28 17:23

Commented by staro さん

阿比留様

>というのも素直に考えて変な話ですね。

やはりそうですよね
色々確認しているのですが、少しおかしいですね
ここは建前は感情的になって、本音では冷静沈着に行きましょう(笑

さて、裁判官が特定の思想に染まっているとしたら大問題

 
 

2008/03/28 17:27

Commented by 阿比留瑠比 さん

安原美吾様
 これもまた、司法をも支配する強固な戦後レジームのなせるわざなのでしょう。いったい、いつまでこんなことが続くのかと思うと気が遠くなります。夕刊各紙を読んでいて、この判決を高く持ち上げる解説記事などを読むと、なかなか日本は変わらないなあという気がします。しかし、次こそはと思い直さないといけませんね。

 
 

2008/03/28 17:55

Commented by popo1234 さん

私はこのニュースを聞いた瞬間に、
「それでも僕はやってない」という映画を思い出しました。
原告の側の「またもや虚構の前に真実は敗れ去った」という悔しい思いは、いかばかりだったことでしょう。

話は変わりますが、本日中国国内で『チベット人に放火されて死亡した犠牲者の追悼が行われた』とのニュースが流れました。
昨日のテレビでも、15、6歳のチベット人の少女が中国の警察に尋問を受け、
「私はお店に入ってジーンズに火をつけ、放火しました」と言わせているシーンが流れていた。

数人の中国人警察官に取り調べられる、年端も行かないチベット人の少女の自白の絵・・・
あまりにも痛ましい映像に、中国人の冷酷さを再度確認いsたように思います。

彼らのやり口はいつも同じです。
嘘・捏造をうまく映像や写真にして、世界に発信する。
自分たちは被害者ヅラ、その一方で本当の被害者を悪人に仕立て上げるのです。
本当に、怒り心頭の日々です。

 
 

2008/03/28 17:56

Commented by いらいざ さん

阿比留様

 あきらめず 梅沢さんらは控訴して 頑張っていただきたいものです。

なんだか日本人として 悲しい判決でした。

 
 

2008/03/28 18:02

Commented by hanausagi さん

突然ですが、最近読んで感動した本「日本の皆様、靖国神社を守ってください」から、著者の真倫子・川村さんの文を紹介させてください。

この本はブラジルの中学、高校生が日本に使節団として来日し、美しい日本を見て、自分のルーツの国に誇りを持とうと靖国神社など各地を回った子供たちの手紙が収録されています。

手紙の内容は、日本で靖国神社に代わる追悼施設をつくる動きがあると知って靖国神社を守ってくださいと日本語で書かれたものが24通収められています。

以下はその先生の文からです。

 今、心ある日本人は非常に苦しんでいらつしゃいますね。
靖国神社に素直にお参りすることができない日本人の姿を、地球の裏側のブラジルで拝見しながら、そう思います。  
 ブラジルでは、日本人の体型や素質を受け継いだ日系人を「かわいらしい」「美しい」とほめます。
 それなのに、当の日本では、若者たちは髪を染め、カラーコンタクトをつけて、日本人としての容貌を否定しているように見えます。自分の血に対する劣等感が、そのようにさせているのでしょうか。(続く)

 
 

2008/03/28 18:05

Commented by hanausagi さん

 日本のマスコミの影響で、ブラジルの日系社会にもその傾向は表れてきています。外国系の容貌をまねる若い人たちが増えているのです。  
 ブラジルは単一民族ではありません。それぞれの民族がそれぞれのよさを持ち寄ってブラジルの歴史を創っていかなければなりません。
 日系人も日系人のよさをもって若いブラジルの建設に貢献しなければならないのに、ルーツの日本国の日本人が自分たちを卑下し、日本のマスコミもそれを扇動する記事ばかり載せるようでは困ります。  
 私ども日系ブラジル人は、ブラジルと日本、二つの祖国を持つ幸せに恵まれたことを神に感謝しています。二倍の幸福に恵まれたことをエネルギーにして、ブラジル人として、国際社会にはばたいていく子供たちを送り出すことが、私の教育者としての使命であると考えています。  
 日本のみなさま、日本国をよろしくお願いいたします。私ども日系人は、祈るような気持ちで、もう一つの祖国「日本」の行く末を心から案じております。(以上)

何とかしたいと思っているのですが、道は遠そうです。申し訳ございません、真倫子・川村さま。

 
 

2008/03/28 18:08

Commented by 西田三郎 さん

そんな、自分たちに都合の悪い判決が出たら「不当判決」ってサヨクみたいな(笑)

 
 

2008/03/28 18:09

Commented by 阿比留瑠比 さん

kawanya62様
 きょうの夕刊各紙を読むと、明らかにこの判決を喜び、はしゃいでいる新聞もあります。そして、そういう新聞などの存在自体が、こういう判決を後押ししている部分もあるのだろうと思います。平成3年だったか、私が取材した岩手靖国訴訟でも、主文で原告の訴えを棄却した上で、一方で玉串奉納などは違憲にあたるという判決を出した判事がいました。この判事は判決後、すぐに判事を辞めて弁護士となりましたが、辞任記者会見で「本当は朝日新聞の記者になりたかった」と述べました。

 
 

2008/03/28 18:12

Commented by 阿比留瑠比 さん

やせ我慢様
 疑問を感じるというよりも、もっとはっきりとおかしいと感じたので「不当」と書きました。新聞記事ではそう断言できませんが、記者個人の考えを記すブログだからこそ、本音を書いてみました。>安易な正義感が作用したのではと疑ってしまいます。…そうかもしれませんし、何かに脅えたのかもしれません。現時点では分かりませんが。

 
 

2008/03/28 18:15

Commented by chamiyasue さん

最近、本当に胃によくないことばかり続いていますね。
キリキリというべきか、しくしくというべきか・・・

チベット関連のとあるブログのコメント欄で、
「情報操作・意図的な事実歪曲なんて、どこの国にもあるあたりまえのこと」
と匿名の自称中国人が言い放っていましたが、こんな判決出てしまうと、あの中国人に向かって
「お前の国といっしょにするなー!」
って、心の底から反論できない気がしてきます。とほほ・・・

 
 

2008/03/28 18:19

Commented by norikyun さん

こんばんは、いつもご苦労様です。
大荒れの年度末、桜は無言のまま美しい花を咲かせいます。
やはり、日本の花なのですね。
さて、今回の判決には私も引っかかる点が多々有ります。
特に、「命令が有ったと信じても仕方の無い事だ。」のくだりは
無理があると思います。
誰も居ないと信じて石を投げても、人を傷つければ謝罪は当然でしょう。
最高裁の良識に期待します。

 
 

2008/03/28 18:23

Commented by 阿比留瑠比 さん

裏の桜様
 こんにちは。大江氏は例えば、渡嘉敷島の赤松隊長について「集団自決を強制したと記憶される男」「ペテン」「戦争犯罪者」などと書いていますが、照屋氏はこの赤松氏について「神様みたいな人だ」と語っています。人は多面的でいろんな顔を持つものだとしても、だったら何を書いてもいいのか、という話になりかねないと思います。

 
 

2008/03/28 18:26

Commented by 阿比留瑠比 さん

staro様
 >ここは建前は感情的になって、本音では冷静沈着に行きましょう(笑
…はい、そうですね。おっしゃる通りです。しかし、一般論として言えば、司法に裏切られたという思いを抱かされた人は、本当に苦しいでしょうね。法とその執行とは何なのかと考えざるをえない…。

 
 

2008/03/28 18:59

Commented by char さん

こんにちは。
だいたい8割がた、こんな判決でくだされるのではないかとかんがへてをりましたので、おどろきはしません。「ああ、やっぱりかういふ裁判官だったか」ですね。先日の教科書再検定も後押ししたんでせうね。「関与」といふ「責任」があるんだと。朝日夕刊一面に大江の笑顔がおおきく掲載されてます。オイオイ、一審判決としてははしゃぎすぎやないかwと笑えてきます。

 
 
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2008/03/28 13:23

沖縄集団自決訴訟原告の請求棄却 [Kyan's BLOG III]

 

沖縄集団自決訴訟、当時の守備隊長の請求棄却・大阪地裁 - NIKKEI NET守備隊長の命令については「真実と信じる相当の理由があった」と判断し「名誉棄損は成立しない」とした。また、集団自決への軍の関与については…