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長崎

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おふくろの味を守る会:発足、食を通じ心に栄養--諫早 /長崎

 食育を通じて日本の食文化を守ろうと、諫早市飯盛町の主婦、原田洋子さん(51)ら同市や長崎市などに住む男女7人が、「おふくろの味を守る会」を発足させた。長崎市の料理研究家で、NBCラジオ「昌子おばさんの今夜のおかずなあに?」で知られる島田昌子さん(82)を代表に招き、地域住民を巻き込んで日本食の素晴らしさを伝えるのが目的だ。

 調理師でもある原田さんは、料理教室などで日本食の良さを伝えてきた。しかし、共働きの夫婦が増え、両親不在の食卓や、手軽な冷凍食品や総菜も多くなった。「愛情込めた食事でないなら、動物に与える餌と同じ」と嘆く。

 原田さんは3年前、諫早市中心部から飯盛町に移り住んだ。次女の佳奈さん(10)が通う小学校のPTA活動や料理教室で意気投合した主婦、料理教室で知り合った島田さんとともに会を発足させた。

 会では、地元のお年寄りに、みそや漬物、梅干しなどの作り方を披露してもらい、生きがいを創出してもらう。それを学んだ若い母親が、将来的には「おふくろの味」の講師になってもらうように後押しもする。

 原田さんは「日本の食事情は危機的。家族だんらんで夕食を食べて、心に栄養を与えることが大切。日本人の心を食生活を通じて取り戻したい」と意気込んでいる。【柳瀬成一郎】

毎日新聞 2008年3月28日 地方版

 

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