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沖縄少女暴行事件「県民大会」に水をさした仲井真知事と自民党の不参加

平純生2008/03/27
相次ぐ米軍がらみの事件に抗議するため、3月23日に沖縄県北谷町で行われた「米兵によるあらゆる事件・事故に抗議する県民大会」に、私も参加しました。仲井真沖縄県知事や自民党は、「被害者への配慮」などを理由に参加しなかったが、実際に参加した上での感想として、こうした態度には納得できない思いがした。
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 3月23日に沖縄県北谷町で行われた「米兵によるあらゆる事件・事故に抗議する県民大会」は、大雨にもかかわらず6000人が集い、雨をもろともしない熱気ある抗議集会となりました。石垣・宮古でも600人が結集したとのことです。

沖縄少女暴行事件「県民大会」に水をさした仲井真知事と自民党の不参加 | <center>沖縄県民大会の様子(3月23日午後3時ごろ撮影)。</center>
沖縄県民大会の様子(3月23日午後3時ごろ撮影)。
 筆者は北谷町で行われた集会に参加しました。主催実行委員会委員長は、被害少女にバッシングが向かっていて、これは絶対許せないこと、そして、自民党や知事が、この大会に参加しないことへの怒りを表明されました。また、社会教育団体・労組などによる枠組みの新たな取り組みをひとつの出発点として、日米両政府に抗議要請するということでした。

 続いて行われた、オーストラリア出身の性暴力被害者である、ジェーンさん(仮名)による訴えは衝撃的でした。まさに被害少女の代わりに訴えられたのだと感じました。子どもから、「お母さんは何も悪くない」といわれて参加し、登壇してアピールをしていること。また、「今日、私は一人ではないという気持ちになれた」という発言が印象的でした。

 参加した各首長や、実行委員会を構成する団体からのアピールも力強いものでした。

 今回仲井真弘多・沖縄県知事や自民党は、「告訴を取り下げた被害者への配慮」や「野党側に政治的に利用されかねない」、「超党派ではない」などを理由として、この集会には参加しませんでしたが、これを裏返せば、彼らは、大会参加者は被害者に配慮していないと見なしているということになります。

 しかし知事や自民党は、この県民大会の様子を見ても、参加者たちが被害女性に配慮していないと言えるのでしょうか。一方で、被害少女が告訴を取り下げざるをえなくなってしまったことや、その原因にはなぜ言及しないのでしょうか。そこを問題にしない限り、このような暴行事件は繰り返される。大会は、そのことを多くの人に伝えたと考えます。

 それにしても、今回も、本土のマスコミはあまりに取り上げ方が小さい。いつまでこの温度差は続くのか。否、続けるのか。

 そうした中で、滋賀県の草津で行われた抗議活動を写真入りで大きく取り上げた毎日新聞には感心しました。
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